春に釣れるクロは腹太で丸々と肥えている。大半のものが真子や白子を詰めていて、釣り人の間で「身よりも美味」という。今回は真子や白子の調理法や保存方法などを紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
腹太の時期
九州地方でクロの腹が太くなるのは1月後半から4月初旬。その年によって多少前後する。序盤は小さい真子を抱えたものが多く、白子は少なめ。その後、季節が進むにつれて「腹パン」になり、白子の割合も増えてくる。
それでも真子が6~7割で、白子が3~4割といったところ。釣り人の間では「白子のほうが嬉しい」そうだ。
下処理
持ち帰ったクロは頭とワタ(内臓)を取る。ワタを取る際は慎重に行わないと、真子や白子が破れて台無しなる。そっと優しく取り出す。
水気を切る
真子や白子を上手に取り出したら、しっかり水気を切る。ザルを使って、1時間ほど冷蔵庫内で干してもいい。
別々の料理
次は料理の仕方を説明する。真子は煮付けが簡単でラク。魚のあらと一緒に炊くといいだろう。白子も煮付けにする人が多いが、軽く湯通し(霜降り)して刺し身で食べても美味い。
釣り人的調理法
ここからは釣り人的な少しマニアックな調理法を紹介する。白子は、刺し身はもちろん、塩焼きや天ぷらもおすすめ。さらに保存もできる。その際はキッチンペーパーに包み、冷凍庫に入れておけば約3~4か月持つ。
驚きの食材にも
続いて真子の斬新な調理法を紹介する。ずばり「カラスミ風」だ。カラスミといっても本物(ボラの真子)ではなく、いわゆるフェイク料理。ボラよりも劣るものの、意外に美味しい。作り方は塩をして冷蔵庫内で干すだけ。おおむね1週間でできる。
ほかの魚でも作れる
今回はクロを紹介したが、マダイやスズキもいける。過去にはキス、ヒラメ、イシダイでも作り、いずれも美味だった。時間がある時は、ぜひ試してほしい。
<松田正記/TSURINEWSライター>
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