京都三大祭の一つに数えられる、葵祭「路頭の儀」が、5月15日(月)に行われる。

新緑の京都を優雅な行列で彩る同祭事は、コロナ禍を経て4年ぶりの開催となる。その有料観覧席を現在販売中だ。

王朝絵巻を彷彿とさせる葵祭のハイライト「路頭の儀」

葵祭は、今から約1,500年前に始まったとされる賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)の例祭だ。

祭全体としては、5月初旬からさまざまな行事(前儀)が行われるが、5月15日(月)には、そのハイライトとされる平安貴族の装束を身に纏った人々の行列「路頭の儀」が催行される。

「路頭の儀」は、およそ8kmの距離を、勅使代である近衛使をはじめ検非違使・内蔵使・山城使・牛車・風流傘・斎王代など、古の姿そのままに馬36頭・牛4頭、500余名が京都御所建礼門前より出発し、王朝絵巻さながらに練り歩く。

京都御苑と下鴨神社参道の有料観覧席を販売中

5月15日(月)の葵祭「路頭の儀」催行当日、京都御苑と下鴨神社参道の2か所に、行列をゆっくりと見学することができる有料観覧席が設置される。

一般席には、行列について分かりやすく説明が書かれた、A5サイズのパンフレットが付く。そして、下鴨神社参道のみに設けられる、まなび席はパンフレットに加え、ガイディングレシーバーの解説付きとなる。

チケットは現在販売中で、5月15日(月)9時までの期間、1人6枚まで購入可能。但し、予定枚数終了しだい発売終了となるので注意が必要だ。

京都御苑の有料観覧席

京都御苑の有料観覧席料金は、一般席最前列が4,500円、一般席2列目以降が3,500円。

5月15日(月)当日は、午前9時から受付を開始。行列の先頭通過時刻は、午前10時30分頃を予定。行列の先頭通過直前は規制がかかるため着席が不可となる。午前10時までに券面記載ブロックの受付に行き、観覧券と引き換えにパンフレットと観覧記念符など受け取る。

下鴨神社参道の有料観覧席

下鴨神社参道の有料観覧席料金は、一般席最前列が4,500円、一般席2列目以降が3,500円。また、まなび席最前列が9,500円、まなび席2列目以降が8,500円。

5月15日(月)当日は、午前10:00から受付を開始。行列の先頭通過時刻は、午前11時40分頃を予定する。但し、交通規制がかかるため午前11時までに、券面記載ブロック番号の受付に行くこと。予約した席にたどり着けず観覧できない場合でも、払戻しは不可。

また当日が、雨天または荒天の場合、行列は翌日の5月16日(火)に順延となり、順延日も雨天または荒天の場合は中止となる。両日とも開催中止の場合を除き、料金の払い戻しは不可のため注意が必要だ。

その他の注意事項などの詳細について、京都観光オフィシャルサイト「京都観光Navi」を必ず確認のうえ、来場すること。

祇園祭・時代祭と並び京都三大祭として知られる葵祭。そのハイライト「路頭の儀」は、王朝絵巻を彷彿とさせ、日本の伝統的美意識を目の当たりにできる貴重な祭事だけに、有料観覧席でゆったりと見学したい。

葵祭「路頭の儀」
開催日:5月15日(月)

(高野晃彰)

※料金は全て税込