ただ汗をかくだけでなく、五感で“ととのう”場所としてサウナが進化している。
新宿にある個室サウナ「ソロサウナtune」が、4月21日(金)に音響システムを大幅にバージョンアップする。屋久島の大自然から収録した音源でBGMを制作し、立体的に音を表現する3Dサウンドシステムを通じて利用者をさらなる没入体験に導く。
聴覚でもととのう「ソロサウナtune」
2020年12月に日本で初めての個室サウナを開業した「ソロサウナtune」。もともと休憩エリアやサウナエリアで音楽を楽しめる空間設計をしており、来店者の実に90%が好みの音楽、もしくはtuneオリジナルBGMとともにサウナを利用していたという。
今回のバージョンアップにあたり制作したBGMは、今年4月に収録した屋久島のリアルな自然の音だ。
樹齢1000年を超える「屋久杉」で知られる屋久島は、亜熱帯の植物や巨大な瀑布(ばくふ)、清らかな渓流、澄んだ海など、多種多様な自然環境がひとつの島に同居している。
実際に島を訪ね、壮大な自然の中でレコーディングした動物の息吹、一日の移り変わり、季節の移り変わりを3Dサウンドとして再構築する。
なかなか訪れる機会のない屋久島の悠久の時の流れを体感でき、利用者をより深くイマーシブな体験へと導く。
同時に3Dサウンドシステムを休憩室に導入し、音響の3D化とレイヤードを実現する。
3Dサウンドシステムとは、スピーカーによる音波のズレや複数の音源の再生により、前後左右の方向感や距離感を演出する音響システム。
まるで自然に囲まれたサウナを利用しているかのような、臨場感のある空間になるという。
3D化はされないが、持参したデバイスの音源を屋久島のサウンドに重ねることも可能。
屋久島の自然を感じ、好きな曲を楽しみながらのサウナは、都心にいることを忘れるような没入体験をもたらす。
BGMの制作にあたっては、瀬戸勝之氏が主宰するstudio SpaceLab(スタジオスペースラボ)とコラボレーション。
3Dサウンドデザイナー&プロデューサーとして活躍する瀬戸氏は、360°の音声再生領域をフル活用し、聴覚のみで映像を連想させるような空間を生み出す“3D SOUND”のパイオニアだ。
数々の受賞歴をもつプロフェッショナルが、音を空間として表現する3Dサウンドで「ソロサウナtune」を演出する。