ナポリの人気観光スポットの一つである「サンテルモ城」。ヴォメロの丘と呼ばれる小高い丘の頂上に位置するお城で、最上階からはナポリ一帯を360度見渡すことができます。また、サンテルモ城近辺には見晴らしの良い広場があり、カフェが並んでいます。
賑やかな市内とは反対に、この辺りは静かで観光客も少なめ。景色を眺めながらコーヒーブレイクしたり、写真を撮ったりするのにピッタリの場所です。サンテルモ城の見所やアクセスと、景色の良い穴場テラスの詳細もあわせてご紹介します。
目次
1. ヴォメロ地区(Vomero)について
2. ナポリ市内を一望できるサンテルモ城とは
1. ヴォメロ地区(Vomero)について

サンテルモ城が位置する「ヴォメロの丘」は、ナポリの中でも治安がいいエリア。賑やかで活気あふれるナポリ市内とは異なり、上品で落ち着いた雰囲気です。ヴォメロの丘は、約1600年頃にナポリの貴族達が災害から逃れるために丘の上に避難し、そこに住居を建てはじめたのが始まりと言われています。
今でも高級住宅街が多いヴォメロ地区はエレガントな人が多く、ミラネーゼならぬ「ヴォメレージ(vomeresi)」と呼ばれることも。ナポリが持つ、もう一つの姿を垣間見られるエリアと言えるでしょう。
2. ナポリ市内を一望できるサンテルモ城とは

現在のサンテルモ城が建っている場所は、元々10世紀頃に聖人エラズモ(Sant'Erasmo)のための礼拝堂があった場所なのだとか。その後、礼拝堂があった場所にお城が建設されたことから、聖人の名前にちなんでサンテルモと呼ばれるようになりました。
14世紀にはシチリアの王族のアンジュー家・ロベルト王(ロベルト1世)によって要塞となり、さらに1537年から10年間に及ぶ大規模な改装を経て現在の姿に。お城の屋上は長細い星型という独特の形をしており、頂上からはナポリ市内を360度見渡すことができます。