近年の物価高騰で新型スマホへのハードルが上がったことにより、以前よりも注目を集めている中古スマホ市場。カメラや画質などの性能を求めなければ、現代でも十分に活用できる中古スマホは多く、購入価格を少しでも抑えたい人にオススメだ。今回はそのような中古スマホ市場の最新ランキングを紹介。中古スマホに少しでも興味のある方は、ぜひ参考にしてほしい。
トップ人気を誇るiPhone 8の首位が陥落
株式会社ニューズドテックは2023年3月における中古スマホ販売数ランキングを発表した。本ランキングはネット通販サイト「みんなのすまほ」で販売数を計上したものである。
中古iPhoneの販売数ランキングで第1位に輝いたのは「iPhone SE（第二世代）64GB」だ。これまで9カ月連続でトップの座に君臨していた「iPhone 8 64GB」を抑え、初の首位に。前月のランキングでは第3位にとどまっていたが、2月より販売数を1.4倍に伸ばした模様。もともとの需要の高さに加え値下がりしたことが、人気がさらに高まった理由の一つだと推測される。また、ニューズドテックの担当者曰く「3月はiPhone SEシリーズの発売月だが、今年は新作の発表がなかったため、安価で使い勝手のよいiPhone SE（第二世代）64GBに注目が集まったのでは」と考えているようだ。
iPhone 8はトップの座を譲ったものの、その人気は健在で第2位と第4位にランクイン。それぞれ前月より価格が下がっており、256GBのモデルについては5,000円も安くなっている。そのため、端末の状態次第では256GB の端末が64GBのものよりも安いという状況となった。ほかにも「iPhone 7」や「iPhone 6」など、多少古くても安定して使用でき、なにより価格を抑えて購入できる端末が、多く取引されていることがわかった。
中古Android市場では、AQUOS senseシリーズが6機種ランクイン
トップ争いに変動がありながらも、ランクインしている端末は大きく変わらなかった中古iPhoneランキング。一方、元より比較的価格が安く、ラインナップが豊富なAndroid端末ではランキングの変動が激しいようだ。
第1位は「au SHV45 AQUOS sense3」。前月では圏外だったため、大幅にランクアップを果たしている。第2位が「au SHV43 AQUOS sense2」で、そのほか第5位、第7位、第9位にAQUOS senseシリーズがランクイン。AQUOS senseシリーズは中古スマホ市場では、以前から安定した人気を誇っていたが、今回のランキングではより機能性の高いモデルが台頭してきている。
第3位の「au SCG01 Galaxy S20 5G」はAndroidの中古市場のなかでは高価なハイエンドモデル。超広角カメラや最大画素数64MPの望遠カメラを搭載し、8K動画撮影にも対応しているのが特徴の一つだ。もともと人気だったGalaxy S10の後継機であることや、5Gに対応していることなどから好評を集めていると推測される。
また、Android端末の中古市場全体で見ると、販売数は昨年同月比の89.4%まで落ち込んでいる。このことについて担当者は「AndroidユーザーはiPhoneユーザーよりも安価で良質な端末を選ぶ傾向にあるが、中古を見る目が肥えてきた印象を受ける」とコメント。ひたすらに安さを追求するのではなく、一定以上の性能を必要だと感じている人が多いのかもしれない。
iPhone人気がさらに高まりつつある中古スマホ市場。シンプルさや使い勝手のよさではiPhoneに軍配が上がるかもしれないが、コスパのよさではAndroidの方が上だといえよう。価格や性能、デザインなどスマホに求めるものは人それぞれだが、中古スマホを選択肢に入れることで、自分に適したスマホをよりお得に購入できるだろう。
出典元:【株式会社ニューズドテック/PR TIMES】
※サムネイル画像（Image:NYC Russ / Shutterstock.com）
文・オトナライフ編集部／提供元・オトナライフ
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