「ニューバランス(New Balance)」は、第5回「ワールド・ベースボール・クラシック2023(WBC)」でMVPを受賞した大谷翔平のために特別に製作したカスタムグローブの詳細を公開した。「ニューバランス」は1月31日に大谷翔平と長期のエンドースメント契約を結んでいた。

大谷翔平のためだけに作られた特別なグローブは、「ニューバランス」と「ウィルソン(Wilson)」の共同製作により完成した。中心となったのは、「ウィルソン」の日本人マスタークラフトマンであり、グローブ製作に40年のキャリアを積んできた麻生茂昭だ。ベースは「ウィルソン」のグローブの中で最高級モデルである「A2K」。このシリーズは、他のモデルの3倍の工程が手作業で行われ、「スーパースキン(SuperSkin)」という、普通の革の約半分の重さでありながら約2倍の耐久性を誇る人工合成素材が使われている。

大谷翔平仕様の「A2K」には「スーパースキン」に加えて、「タン プロ ストック セレクト(Tan Pro Stock Select)」という高級レザーが使用された。「ウィルソン」が特許を取得している「ダブルパーム構造(捕球面の革と裏革との間に薄い皮を1枚はり合わせることで捕球面を補強する構造)」になっている。また、ピッチャーとしても活躍する大谷翔平のニーズに合わせ、通常よりもポケット部分を広くし、網の部分の隙間を無くした。

さらに、大谷の「プレー中にグローブのポジションがずれないようにしたい」という要望に応え、高級なウールを親指と小指部分に使用し、これによりグリップ感が向上した。

また、リスト部分に「ニューバランス」の定番スニーカー「574」が刺繍されているところには、遊び心が感じられる。

大谷翔平は「『ニューバランス』の商品開発への熱心さと、ブランドの信頼性、そして僕を自分らしくいさせてくれることが、僕と『ニューバランス』のパートナーシップの重要さであり、このグローブがそれを示している。WBCの期間はこの試作品にあたるグローブを使っており、日本を世界一に導くという僕の夢を叶える助けになった」とコメントした。

世界的スター選手となった自身にふさわしい、特別なグローブを手にして、まさに「鬼に金棒」を体現した大谷翔平。今後のさらなる活躍が期待される。

文・茂木美櫻/提供元・SEVENTIE TWO

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