免税店などを展開するラオックスホールディングス(HD)は4月6日、セブン&アイHDからバーニーズジャパンの全株式を取得し、子会社化すると発表した。免税店の展開で培ったインバウンド(訪日外国人客)事業のノウハウを生かし、バーニーズジャパンの売上拡大を目指す。

ラオックスHD、バーニーズジャパンの全株式を取得 セブン&アイから
(画像=『DCSオンライン』より 引用)

バーニーズジャパンは、アパレルを中心としたセレクトショップ「バーニーズ ニューヨーク」の運営会社で、日本国内で旗艦店6店、アウトレット店4店のほかEC(ネット通販)サイトを運営している。23年2月期の売上高は127億円、営業損益は5億円の赤字だった。

ラオックスHDは5月1日付けで、バーニーズジャパンの株式を取得する予定。買収金額は明らかにしていない。

セブン&アイHDは、2025年までの中期経営計画でコンビニエンスストア事業を軸とする成長戦略を描いており、アパレル事業からの撤退を表明していた。22年3月にはスポーツ用品専門店のオシュマンズ・ジャパンをエービーシー・マートに売却。現在、そごう・西武の売却手続きも進めている。

提供元・DCSオンライン

【関連記事】
「デジタル化と小売業の未来」#17 小売とメーカーの境目がなくなる?10年後の小売業界未来予測
ユニクロがデジタル人材に最大年収10億円を払う理由と時代遅れのKPIが余剰在庫を量産する事実
1000店、2000億円達成!空白の都心マーケットでまいばすけっとが成功した理由とは
全85アカウントでスタッフが顧客と「1対1」でつながる 三越伊勢丹のSNS活用戦略とは
キーワードは“背徳感” ベーカリー部門でもヒットの予感「ルーサーバーガー」と「マヌルパン」