気を付けるべき釣行内容

場所が決まったなら、次は釣り方。アングラーなら当たり前の常識が、初心者には全く通用しないと考えてほしい。どのようなことに気を付けるべきかを紹介しよう。

簡単な釣りにする

釣りに慣れていれば、「底を取って」「潮の流れを見て」といった言葉は常識。だが、初心者にとっては「何のことなのか意味不明」な言葉なのだ。

失敗しないファミリーフィッシング【ポイント選び・オススメ釣り物・マナーを解説】サビキ釣り(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

可能な限りシンプルな説明を心がけ、仕掛けを放り込めば釣れる簡単な釣り方をオススメしたい。

エサに注意

たとえアングラーであっても、ゴカイ等のニョロニョロした虫エサが苦手な方は一定数以上いる。家族と釣りに行くなら、できればオキアミやワームを使用するなど、活きエサでない方が扱いやすい。仮に活きエサでも、シラサエビは大丈夫な方が多いうえに、様々な魚種が釣れるのでオススメだ。

釣れる釣りで楽しさを

これが最も難易度が高い項目。アングラーなら「釣れないこともある」と割り切ることも可能だが、初心者は「釣れない=釣りはつまらない」という風になりがちなので、事前の情報収集がカギを握る。各釣具店の釣果情報や、当TSURINEWS等に目を通しておき、さらには潮時を読むことも忘れないようにしよう。

魚の処理

魚を釣って持ち帰った後、処理を家族に任せっぱなしではいけない。疲れているのは皆同じなので、連れて行った人が魚の処理を行い、できれば調理までして家族に振舞うと喜んでもらえるはずだ。自分たちで釣った魚の味は格別なので、ぜひ魚を捌くテクニックをマスターしてもらいたい。

危険な魚に注意

偶然連れてしまうであろうハオコゼやゴンズイ、アイゴ等の毒魚の他、フグやサンバソウの口、スズキのエラブタや背びれ、ガシラやメバルの背びれは大変危険。こういった魚に対処するため、フィッシュグリップとハリ外し用のペンチは必ず持参し、知らない魚が釣れたら素手で触らないように呼びかけよう。

気を付けるべきマナー

我々アングラーが当たり前のように気を付けるマナーも、初めて釣りに来る人は知らないことも多い。アングラーが率先して「守るべきマナー」を実践し、家族や仲間にも伝えていこう。

ゴミは必ず持ち帰る

単独釣行より、確実にゴミの量は増える。少し大きめのゴミ袋を持参し、しっかり持ち帰って処理しよう。

小さな魚や釣りすぎた魚はリリース

初心者は「せっかく釣れたんだから」と多くの魚を持ち帰りがちだが、手のひらサイズの小さな魚は極力リリースしよう。サビキで釣れたアジ等も、食べきれる分だけ持ち帰るようにしたい。沢山釣りすぎると、捌く人の負担が増えることも忘れずに。

周りのアングラーに気遣いを

賑やかに釣りたい方もいれば、静かに釣りたい方もいる。周りの方の迷惑にならないように心がけよう。特にバーベキューは不可能な釣り場も多いので、可能かどうか事前の確認を怠らないようにしよう。

仕掛けのキャスト方向や取り込み

初心者の場合、仕掛けをまっすぐキャストしたり、素早く回収することは出来ないと考えた方がよい。できるだけ場所を広く確保したいが、行楽シーズンはそれも難しいので、きちんと指導してあげよう。

もし周囲の方と仕掛けが絡まってしまったら、自ら「ごめんなさい」と言い出せるようにしたい。入釣する際に、周囲のアングラーに「お隣、失礼します」と一声掛けておくだけでも全然違うので、是非実践してもらいたい。

迷惑駐車に注意

くれぐれも無関係の施設に駐車しないこと。また、近隣住民の迷惑になるような駐車も避け、コインパーキングや釣り場専用駐車場を利用しよう。