国内で活動する作家を支援するため、多様な材料・用具を提供する「ホルベイン・スカラシップ奨学制度」をご存知だろうか。同制度は1986年に始まって以来、1000名以上の作家の活動と美術界の発展を支え続けている。

今回その一環として、5月9日(火)から20日(土)まで、346名の応募者のうち第34回スカラシップ奨学生として選出された7名の作品を展示する「ホルベイン・スカラシップ成果展2023」が、東京・中目黒のアートギャラリーにて開催される。

熊倉涼子『Humans(Transient Images #21)』キャンバス、油彩、90.9×72.7cm、2022年/photo:松尾宇人

熊倉涼子『Humans(Transient Images #21)』キャンバス、油彩、90.9×72.7cm、2022年/photo:松尾宇人

多数の作品の中から精選された7名の作品を展示

「ホルベイン・スカラシップ成果展2023」では、3名の審査員により選出された、7名の奨学生の作品を公開。

ホルベインから支給した色材をメインに使用した作品とともに、色材・画材等の道具が制作にどのような変化をもたらしたのか、奨学生それぞれの目線で語ったコメントも一緒に展示する。

濱口綾乃『buttoned up wrong!』キャンバス、油彩、116.7×91.0cm、2023年

濱口綾乃『buttoned up wrong!』キャンバス、油彩、116.7×91.0cm、2023年

山﨑愛彦『A note about nesting(3)』キャンバス、アクリル絵具、41.0×31.8cm、2022年

山﨑愛彦『A note about nesting(3)』キャンバス、アクリル絵具、41.0×31.8cm、2022年

濱元祐佳『Libido』キャンバス、油絵具、45.5×53.0cm、2021年

濱元祐佳『Libido』キャンバス、油絵具、45.5×53.0cm、2021年

深田桃子『smooth』パネル、アクリル絵具、162.0×112.0cm、2023年

深田桃子『smooth』パネル、アクリル絵具、162.0×112.0cm、2023年

野原万里絵『方角を示す形』紙、アクリル絵具、36.7×44.2cm (額縁込み)、2022年/photo:増田好郎

野原万里絵『方角を示す形』紙、アクリル絵具、36.7×44.2cm (額縁込み)、2022年/photo:増田好郎

青山夢『Spirit of hope | 地球の開』革、アクリル、油彩、糸、320.0×750.0cm、2022年

青山夢『Spirit of hope | 地球の開』革、アクリル、油彩、糸、320.0×750.0cm、2022年

支給された油絵具やアクリル絵具、メディウムや画筆など、今まで触れたことがない新しい画材と対話し、取り入れることで、今までの表現をさらに広げるだけでなく、絵画と画材の先にあるものを探る展覧会となる。

アート界の期待を背負う7名の作品を堪能してみては。

ホルベイン・スカラシップ成果展 2023
会期:5月9日(火)〜20日(土) ※5月14日(日)休廊
開廊時間:12時~17時30分
会場:N&A Art SITE
所在地:東京都目黒区上目黒1丁目11-6
入場料:無料

(IKKI)

※画像はスカラシップ認定前のものを含む
※掲載作品と展示作品は異なる場合がある