底潮冷たくヘッド冷え冷え
その後もヒットはあるが、マダイだけは食ってこない。ダメだ、幾度となく乗った丸安丸だがついにマダイボウズを食らってしまいそうだ。
船長からも「今日は峯さんにタイ釣れんわ」とサジを投げられる始末。そうだね、そんな気がしてきたよ。
時間的に沖上がりまでの最後になる潮上がりの移動中に加藤、赤瀬両氏の会話が耳に入る。「大潮だからか上潮が滑ってしまって底の潮が効いてないですね。底潮が冷たすぎてタイラバのヘッドがメチャクチャ冷えてますわ」。
ほうほう、何だかプロっぽいじゃないの。意味はよく分からんが要するにアレだな、ヘッドの冷え冷えがダメなんだね。ゾウリを懐で暖めて出世を果たした人間だっているらしいじゃないか。ヘッドを腹で温める私を見る2人の視線が痛い。
起死回生のハチマル級
人肌ヘッドが着底して巻き始めた直後、駆け引きもクソもなく、一気に20m以上走られた。あれまぁ今度はブリかよ。PEライン0.6号、リーダーはフロロカーボンラインの2.5号なのでヒィヒィ言わされながら寄せてくるが、何だか様子が変だ。「これタイじゃね?」。
しかしタイを釣ってない私の信用はないので、黙って慎重に上げてくる。泡を吐きながら浮上したのは正真正銘の浅場のモンスター!80cmをわずかに切るが起死回生の1匹だ。
最後の流しでドカン(提供:週刊つりニュース中部版APC・峯卓)
「見たかプロたちよ、俺のヘッドには優しさと温もりが詰まってるんだよ」。冷たい視線は釣りよりつらいぜ。
当日の船中釣果(提供:週刊つりニュース中部版APC・峯卓)
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<週刊つりニュース中部版APC・峯卓/TSURINEWS編>
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丸安丸
丸安丸
この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年3月31日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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