大手メディアが全く報道しない不思議

報道しているのは中日新聞だけのようです。

コロナ死亡者数の定義見直し要請 愛知知事が国に

県によると「第七波」で、新型コロナが原因で死亡した人はいない。重症者は他の病気が原因で重篤な状態となっている人がほとんど。

なにかとお騒がせの大村知事ですが、この件では大ヒット!!

現行では、感染している人が死亡した場合、厚労省の指導で死因に関係なく「コロナ死者」として計上していているのは周知の事実。県は、国に対し、重症者や死亡者数の把握や公表などについて、定義や公表方法などを見直すように求めている。

奈良県ではいままで「コロナが直接死因でないケースは4割」としてきた。大阪も死者の内訳を発表しているがだいたい4割がコロナが死因ではなかった。しかしそれはデルタまでの話でその比率はどんどんあがっている。奈良県の発表が一番しっかりしていると見えるが

奈良県令和4年8月10日 第34回 新型コロナウイルス感染症対策本部会議

いきなりこう書かれています。

第7波では1人もコロナの死者はいない!! 愛知県公式見解の衝撃
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

奈良県のデータでは半数近くが直接死因ではないとしていますが、

第7波では1人もコロナの死者はいない!! 愛知県公式見解の衝撃
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

直接死因の考え方は非常に難しく、昨年亡くなった私の父親も死亡診断書には「老衰」と書かれていますが最後は肺に水が溜まりました。いわゆる肺炎ですが担当医はもう寿命だとして死因は老衰です。

同様の死者が多いと見えて、

という事を言われています。

愛知県の場合は「死亡診断書の直接の死因がコロナであった人は1人もいない」という事だと思います。奈良県の場合はコロナの感染が本当に死亡に関して1ミリも影響しなかったのかとは言えない人を含めているのだと思います。要するに死亡は目の前だったがコロナが最後のひと押ししたというような私の父親のケース(うちは誤嚥性ですけど)のような話です。

中日新聞以外がなぜ扱わないのか。

新聞やテレビはコロナ関係のニュースや記事で大きなアクセスを得て、これで収益が出ています。こうした「コロナはもう終わった」的な印象になると経営に大きな影響があるので回避している可能性があると思います。

どうしていま、こんなにコロナ死が増えるのか

第7波では重症者が少ないわりに、なぜ死亡者が急増したのか?

↑わたしはこの記事とは全く違う見方をしています。

例えば東京都の昨日の死者ですが、

第7波では1人もコロナの死者はいない!! 愛知県公式見解の衝撃
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

ほとんどが80代以上。60代の女性は判定日に死亡されているので事故か別の発作などで運ばれたときに検査で陽性だったということです。では、東京都では月に何人の方が亡くなるのでしょうか。

コロナがない平成元年は年間死亡数は120,870人。1日あたり331人です。

ではいま東京都でどれくらいの人が検査したら陽性になると思いますか?

東京都のがググっても出てこないので神奈川県のでやりますね。

熱があって検査しているのでは陽性率が50%位になって当たり前なので、市中陽性率は無料検査所のデータです。陽性者数/検査数 です。

第7波では1人もコロナの死者はいない!! 愛知県公式見解の衝撃
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

9.9%!!!

熱がある人は無料検査場ではお断りですから実際にはもうちょっと陽性率は高くなります。この9.9%という数字は「熱がない人を全員検査したら10人に1人が陽性だった」ということです。この市中陽性率はオープンデータが公開されているのでそれを見ますといまはもうピークアウトして下がっていますが、7/23あたりが13.65%と最も高くこのときがピークだったのが分かります。ちなみに無症状の人を100人検査したら90人が陽性なわけですから、上海のデータの「コロナの無症状率は90%」というのもあながち間違いではなさそうと分かります。

東京は第7波では100万人が陽性と診断され、うち有症状は90万人程度なので7波の総感染者数は900万人以上と推定され、ピークアウトしたのも当たり前の話です。お盆でリバウンドもしてません。

で、東京都の1日あたりの死者数はコロナ前の平成元年で331人でした(東京都の発表データによる)。この331人のうち何人がコロナに罹患していると推定できるのか。7月末あたりだと45人。いまだと32人ですね。

東京都のコロナ死者数は、

第7波では1人もコロナの死者はいない!! 愛知県公式見解の衝撃
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

こんな感じで、ピークで23人程度・・・・恐らく全ての死者のPCR検査をしているわけではないから少なく出て当然です。自宅で亡くなった老衰の人まで検査しません。うちの父も第4波のさなかに亡くなりましたが死後検査はしていません。

感染が拡大すればするほど、死者のコロナ陽性率は高くなる

わけで、コロナで亡くなっていなくても市中陽性率が高ければ、死亡時にコロナに感染している人の比率が増えるわけです。だからコロナの重症者数の何倍もの人がコロナ死にカウントされることになるわけです。

馬鹿げたコロナ死のカウント、全量検査はもうやめよう

愛知県が発表したように本当にコロナだけが死因の人は第7波ではほとんどいないということは間違いないと思います。ほとんど余命が尽きていた人が癌や脳疾患や心疾患で亡くなったらたまたまコロナにも罹患していた。これが全員だったというのが愛知県で、全国でもほぼ同じでしょう。

いつまでコロナの幻影に怯えて経済を殺すのか

専門家会議や医師会でさえもいまやコロナは2類相当ではおかしいと言っているのに、岸田総理は「慎重に検討を開始する事を指示した」と、究極のコロナ脳ぶりを発揮しています。個人的な希望ですが、統一教会でも国葬問題でもいいので早く失脚して次の総理にならないと本当に日本は滅んでしまいます。

岸田とか煽りまくってる専門家にこれを読ませたい・・・・

文・永江 一石/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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