今年で90周年を迎える「スツール 60」。北欧モダンを代表するフィンランドのインテリアブランド・アルテックが製造販売する。
そんな「スツール 60」の90周年を祝うインスタレーション「Celebrating 90 years of Stool 60」が、東京銀座のDover Street Market Ginza 1階で、4月24日(月)まで開催中だ。
ブランド誕生90周年を祝うインスタレーション
「スツール 60」は、フィンランドの森で育った白樺の無垢材のみを素材とする。1933年に、フィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルト氏によりデザインされて以来、デザイン・製法・工場を変えずに、生産され続けている歴史的・デザイン史的にも類を見ない存在だ。
そして、「美しき混沌」をコンセプトに掲げるDover Street Market Ginza。その空間には、コム デ ギャルソンの全ラインをはじめ、様々なテイストのブランドが、アート作品やオブジェとともにディスプレイされている。
同店では、2013年に「スツール 60」の生誕80周年を記念するインスタレーション「Artek meets DOVER STREET MARKET GINZA」を実施。コム デ ギャルソンの店舗では、「スツール 60」のインテリアが、今でも什器の一つとして使い続けられている。
そして今年、アルテックとDover Street Market Ginzaは、10年を経て再びコラボレーションを成し遂げた。「スツール 60」の90周年を記念するインスタレーションは、パリを拠点とする日本人建築家・田根剛氏が空間デザインを手掛ける。
Dover Street Market Ginzaの象徴ともいえる、1階のエレファントスペース。そこで展開する「スツール 60」の原点ともいえるフィンランドの森を歩く展示では、田根氏が手掛けた特別モデルの「スツール 60 Sleeping Beauty-眠れる森」を披露する。
期間中は同店にて、4月26日(水)の発売に先駆け、「スツール 60 Sleeping Beauty-眠れる森」の先行予約を限定数のみ受け付ける。但し、ブラックは予約受付が終了している。
90周年特別モデル「スツール 60 Sleeping Beauty-眠れる森」
田根氏が手掛けた90周年モデル。フィンランドバーチの座面と脚を、無塗装の状態で細かい粒子の日本の土に眠らせ、それぞれの土の性質に根ざした色調を表現する。
同製品は、90周年に合わせ、90脚のみ生産。Dover Street Market Ginzaでの先行予約受付の他、東京表参道のアルテック旗艦店「Artek Tokyo Store」4周年の機会で正式発売の上、4月25日(火)20時よりオンラインにて、4月26日(水)店頭にて、発売を開始する。
現代の技術と熟練した職人の手仕事により生み出される「スツール 60」のインテリアたち。自宅を自然に彩る家具として注目したい。
Artek meets Dover Street Market Ginza
Celebrating 90th years of Stool 60
by Atelier Tsuyoshi Tane Architects
会期:開催中~4月24日(月)
時間:11時~20時
会場:Dover Street Market Ginza 1F
所在地 : 東京都中央区銀座6-9-5 銀座コマツ西館
(高野晃彰)