スマートフォンが普及したことで、時刻を知るための道具としての役割がひと昔前よりも少なくなった印象が強い腕時計。時刻を表示する道具としての需要が減った反面で、近年需要が増しているのがファッションアイテムや嗜好品としてのニーズだろう。
近年、高級時計の世界でもファッション性を重視したカジュアルなカラーリング、デザインを取り入れたモデルがラインナップを増やしているが、手頃な価格帯の時計は、気軽に購入しやすい価格帯であるがゆえに、トレンドの移り変わりも早い。2023年の4月現在の市場動向を見ても、新たなトレンドとなりそうな注目のトピックスがいくつか散見されるのだ。
そこで今回の記事では、10万円以下のカジュアルウオッチで、2023年にトレンドとなる可能性を秘めたトレンド候補のトピックスを独断でピックアップ。それぞれおすすめモデルとともに、その特徴を紹介していきたいと思う。
【注目のトピックス:逆輸入モデル】
海外市場で支持を集める隠れた名作モデル
「海外で話題になり、その後日本で人気に火が付くトレンドはいくつもありますが、時計界でこうした傾向を象徴するのが“逆輸入モデル”。元々は日本で流通していない海外市場向けモデルを輸入業者が独自に仕入れて販売することを意味していましたが、ここでは海外市場向けに製造されたモデルで、メーカーが正規に日本市場で発売したモデルをあえて“逆輸入”と称してみました。海外ユーザーから支持を集めたモデルだけあってコストパフォーマンスが高く、個性的なデザインなのも魅力。今後もラインナップを増やしていきそうです」(編集部:堀内)
【編集部の注目モデル】
ORIENT(オリエント)
オリエントマコ 国内200本限定
“Mako(青鮫)や”KAMASU(カマス)“の愛称で海外市場でも人気を集めるモデルのアラビアインデックスを配した新作。要所に凹みを設けた逆回転防止ベゼルなどアイコニックなデザインに加え、サファイアクリスタルの風防や20気圧の日常生活強化防水、安定した高精度と信頼性を実現するオリエントの自動巻きムーヴメントF6922と、優れた機能性を備えつつ、5万円を切る抜群のコストパフォーマンスも魅力となっている。
■Ref.RN-AA0818L。SS(41.8mm径)。日常生活用強化防水(20気圧)。自動巻き(Cal.F6922)。4万6200円
現行のスポーツモデルでは搭載しているモデルが少ないデイデイト機構を装備しているのもこのモデルの特徴。曜日表示は漢字と英語のミックスとなっており、どことなくレトロな雰囲気を感じさせるのもマニア心がくすぐられるポイントだ。
【問い合わせ先】
オリエントお客様相談室
TEL.042-847-3380
【編集部の注目モデル】
SEIKO PROSPEX(セイコー プロスペックス)
SBDY033
元々は海外市場向けに開発され2000年に登場。カギ爪を思わせる時針、大胆に凹凸を設けた逆回転防止ベゼルなど、ダイナミックなデザインから“モンスター”の異名で人気を集めている。
■SS(42.4mm径)。200m潜水用防水。自動巻き(Cal.4R 36)。6万1600円
【問い合わせ先】
セイコーウオッチお客様相談室
TEL.0120-061-012
【編集部の注目モデル】
SEIKO 5SPORTS(5スポーツ)
SKXスポーツスタイルSBSC003
長年にわたって海外市場で発売され人気を誇っていた“SKX”をベースに開発されたGMTモデル。往年のコマのピッチが短いブレスを再現した意匠も魅力。
■SS(42.5mm径)。日常生活用強化防水(10気圧)。自動巻き(Cal.4R34)。5万2800円
【問い合わせ先】
セイコーウオッチお客様相談室
TEL.0120-061-012