汰木康也 写真:Getty Images

 昨季までヴィッセル神戸でプレーしていたボージャン・クルキッチ氏は、先月に現役引退を発表。スペインメディアのインタビューで、神戸所属MF汰木康也への特別な思いを語った。

 汰木はモンテディオ山形や浦和レッズをへて、2021年12月に浦和から神戸へ完全移籍。加入1年目の2022シーズンから公式戦43試合の出場で8ゴール9アシストをマーク。主力選手として活躍すると、シーズンを通して最もチームに貢献した選手へ贈られる「三木谷良一賞」を受賞している。

 そんな汰木と1年間チームメイトだったボージャンは今月、スペインのサッカーYouTubeチャンネル『ザ・ワイルド・プロジェクト』の番組に出演。神戸時代にコミュニケーションの取り方でチームメイトとの間にギャップがあったことを明かしている。

 「スペインでは挨拶やハグといった習慣があるけど、日本にはない。(ヴィッセル神戸でも)『おはよう』と挨拶しない選手がいた。エレベーターで会っても『おはよう』と言ってくれないんだ」

 「彼ら(日本人)と話す時、通訳を通さないといけない。だから会話できないけどハグをする選手とは、言語を超えた関係だったんだ。そういう人を見つけるのは難しいけどね」

 その上で汰木について「彼は英語もスペイン語も話せなくても会話できなかった。だけど、毎朝会うたびに30秒くらいハグをしてくれたんだ。彼は僕のことを好きでいてくれているし、僕も彼のことをとても気に入っているよ」とコメント。

 「彼には『ヨーロッパでプレーしないか?』って言ったね。良い選手だよ。27歳だし、昨シーズンの最優秀選手(三木谷良一賞の受賞者)だからね」と、同選手のクオリティを高く評価している。