チャンネル登録者数412万人超を誇るYouTuberグループ「コムドット」のリーダー・やまとが2日、休学していた上智大学を中途退学したことを発表。過去の動画で「指定校推薦で入学した」と明かしていたことから、「中退したら出身高校の後輩たちの指定校推薦枠が減る可能性がある」などと指摘され、その賛否をめぐってネット上で激しいバトルが巻き起こっている。
やまとは自身のTwitterで「上智大学を退学しました。学びを退くと書いて退学ですが、これまでの学生生活で得た色々な経験を糧に、常に学ぶ姿勢を忘れず生きていこうと思います。改めて”日本を獲る”という大きな夢に向かって全力でぶつかっていくので応援よろしくお願いします」と報告。YouTube動画でも、多忙を極める現状では「現実的に通えない」と中退の理由を説明し、自身の退学を「勇退学」と評した。
中退までに休学を繰り返していた経緯があるが、その理由については「大学のオンライン授業に出た時、(年下の同級生から)タメ口で『名前なんていうの?』とか聞かれて、めちゃめちゃカチンときちゃって。一応、2個上だったから、俺。『もうちょっと鈴木君(※やまとの名字)もしゃべってよ』とか言われた時に、『俺がしゃべってるの見たいなら動画見ろクソが』と思ってしまった自分が嫌になって、そこから休学とかいろいろした」と明かした。また、2歳下の妹であるモデルのせいらが3月に大学を卒業しており、妹に先を越されたこともあって、「けじめ」として中退を決断したようだ。
これに対し、ネット上のファンからは「お疲れさまでしたー!」「難しい選択だったのに動画で伝えてくれてありがとう」などとねぎらいの声が寄せられた。だが、その一方で「同じ高校の後輩が指定校推薦で上智大学を受けられなくなる可能性がある」「指定校推薦で入ったのに退学って、出身高校の大学側からの信用にかかわる問題」「指定校推薦もらった友だちが『留年だけはするな』って学校から言われてたけど、中退なんてめちゃくちゃ迷惑じゃない?」といった声が殺到し、炎上状態になった。
指定校推薦(指定校制)とは、大学が定めた指定校の生徒のみが出願できる推薦制度で、推薦に選ばれた生徒は基本的に不合格となることはほぼない。大学側が高校の実績に応じて指定するため、双方の信頼関係の上に成り立っている制度といえる。そのため、指定校推薦で上智大学に入ったやまとが中退したら、出身高校が信頼を失って推薦枠を減らされるのではと危惧されているようだ。
ただ、実際に出身高校の推薦枠が減るのかどうかは現時点で不明なため、ファンからは「憶測でやまとくんを叩かないでほしい」「実際に枠が減ってから文句言って」といった反論があり、SNSなどで激しいバトルが起きている。また、別の視点から「YouTuberとしてオワコンになった時に就職で困るよ」「将来のためにも卒業はしておいた方がよかったのでは」といった中退への意見もあるようだ。
賛否が起きている状況に対して、やまとはTwitterで「案の定人の人生とか学歴にごちゃごちゃケチつける人が大量発生してるけど、自分の人生は崇高で見ず知らずの他人の意見で価値が決められるようなものではありません。みんなも悔しいと思うけど、わざわざ自分のレベルを下げてまで反論しなくて大丈夫だよ。私は最強」とファンにメッセージを送った。アンチとのバトルを鎮静化させる目的があったのかもしれないが、挑発的に思える言葉もあったことで火に油を注ぐ状況となっている。
たびたび炎上騒動を起こし。今回のやまとの中退でも物議を醸しているコムドット。だが、彼らが若者たちから圧倒的な支持を得ているのは事実で、動画の再生数は悪くても100万回以上、平均して200万~300万回という数字を叩き出し続けており、7月27日には東京ドームで主催イベントを開催することが決定している。活躍の場は地上波テレビにまで広がり、冠番組『コムドットって何?』(フジテレビ系/関東ローカル)が4月10日からレギュラー化されることも決まった。
それほどの影響力と人気がある彼らだからこそ、さまざまなことで賛否が起きてしまうのだろう。ただ、今回の中退に関しては「後輩の生徒たちが推薦の道を閉ざされるかもしれない」といったおそれから、炎上が思った以上に拡大しているようだ。いずれにしても、やまとの中退がきっかけでそのような事態にならないことを祈りたい。
提供元・Business Journal
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