井上雄彦原作のバスケットボールを題材にした漫画『スラムダンク(SLAM DUNK)』を新たにアニメーション映画化した『THE FIRST SLAM DUNK』。昨年12月の公開から人気を呼び、観客数は860万人、興行収入は124億円を超えている。そして、3月21日には全国11劇場で応援上映が行われ、チケットは即完売した。追加上映を望む声に応え、4月2日に全国47都道府県で再び応援上映が開催されることが決まった。
応援上映では、歓声や歌唱、拍手、グッズの持ち込みなどが許されており、劇場内の観客が一体となって映画を楽しめる。チケットは3月30日から販売されている。
『スラムダンク』は1990〜1996年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載され、シリーズ累計で、1億7000万部を売り上げた。本作は湘南を舞台に、赤髪の不良・桜木花道がバスケに目覚め、流川楓や赤木剛憲らとともに高校バスケを通し成長していくスポーツ漫画である。連載開始後、スラムダンクに憧れバスケを始める人が急増し、日本人初のNBAプレイヤーである田臥勇太もスラムダンクに影響を受けたと言われている。
『スラムダンク』は当時のファッションにも影響を与えた。キャラクターたちが履いているバスケットシューズは実際に販売されていたもので、主人公の桜木は「ナイキ(NIKE)」の「エアジョーダン6」や「エアジョーダン1」を愛用していた。他にも、作中では「コンバース(CONVERSE)」や「アシックス(ASICS)」のバスケットシューズも描かれる。『スラムダンク』を見てバスケットシューズを私服に取り入れる人が急増し、バスケブームとともにスニーカーブームも引き起こした。
映画『THE FIRST SLAM DUNK』では原作者・井上雄彦が監督と脚本を務めた。『少年ジャンプ』といえば、人間離れした必殺技が人気である印象があるが、本作ではビームや魔法が描かれることはない。しかし、選手の動きや心理状態が非常に緻密に描かれており、原作同様、まるで実際のバスケの試合を見ているような、もしくはそれ以上の興奮を味わうことができる。当初、アニメ版から声優が交代すると分かると批判があったが、アニメファンも満足する内容となったようだ。OP映像や劇中歌もスタイリッシュに仕上がっており、原作を知らない人でも楽しめる作品となっている。
文・鈴木有咲/提供元・SEVENTIE TWO
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