“スイス時計御三家”は知らずとも、エルメスを知らない女子はいません。ファッションメゾンの多くが時計事業に取り組んでいますが、そのパイオニア的な存在もエルメスなんですWATCHES & WONDERS GENEVA 2023でも、最も幅広い層の注目を集めていました。J PRIMEでは昨年、馬具のあぶみからインスピレーションを受けた「アルソー」の新作に焦点を当てました。今年は「エルメスH08」がコレクションとして充実し、新しいクロノグラフモデルが登場。また、3針モデルにもグラスファイバー製ケースを使用した4つの新デザインが追加されるなど、エルメスならではスマート且つポップな魅力が詰まったラインナップがズラリ。エルメスを象徴するカラーであるオレンジを始め、豊富なカラーバリエーションは、高級時計にありがちな威圧感は皆無。女性の目を引きつけるだけでなく、男性にも「この人は一体何本の時計を持っているんだろう?」と想像させてしまうほどの懐深さを併せ持っているのです。リッチなオジサンであれば必ず押さえておきたい最新作となっています。
エルメス・オルロジェのフィリップ・デロタル氏が2021年にデザイン
「エルメスH08」は、堅牢さと独創性を融合したモデルです。緊張感と流動性の間を行き来し、確固たるスタイルを持つコンテンポラリーなオブジェが示すのは、バランスとコントラスト。その多様な属性はフォルムと素材の遊びの中で生まれ、細部へのこだわりと正確な技術がシャープかつエレガントな個性を創り出しています。角を落としたスクエア型のシルエットにはダイナミズムとセンシュアリティが共存し、独創的なタイポグラフィーが配置された文字盤とともに独自の美学を表現しています。
「エルメスH08」は、スポーティな感覚と都会的なエスプリで、エルメスが描くメンズの世界観と呼応しています。味わい深い質感、深みのある色合いと色彩豊かなタッチ、そして幾何学的かつ整然としたシルエットなど、さまざまな風合いが融合し、2つの新たなモデルが誕生しました。何層にも重ねた複合素材のブロックから形作られたエルメス「エルメスH08 クロノグラフ」のクッション形ケースは、堅牢さと軽量性を兼ね備えています。高性能でユニークな新素材はカーボンファイバー、熱硬化性エポキシ樹脂、グラフェンパウダーで構成されます。クロノグラフ モノプッシャーを搭載したスポーティなエスプリケースとは対照的に、サテン仕上げとポリッシュ仕上げを施したチタン製のベゼルは、質感のあるミドルケース中央を覆い、3時位置のブラックのPVDコーティングのリューズはオレンジ色でトリミングしたモノプッシャーを内蔵しています。控えめでありながら直観に訴えるデザインのシングルプッシュボタンは、連続して押すことでクロノグラフのスタート、ストップ、リセットの各機能を作動させることができます。2つのカウンターとクッション形の日付表示、ブラックゴールド針と夜光塗料を施した数字とインデックスでアクセントをつけた黒の文字盤、素材と仕上げの組み合わせが、それぞれに深みを与えています。全体の統一感と視認性をもたらすのはオレンジのポイント使い。クロノグラフのモジュールと一体化したエルメス・マニュファクチュール機械式自動巻H1837ムーブメントを搭載。このモデルにはエルメスのテキスタイルの素材を思わせるオレンジ色のラバーストラップが組み合わされます。