昨日(4月3日月曜日)の発表。これは全国のクラシック音楽ファンには号外級の大ニュースだろう。ジャズ専門誌のスイングジャーナル廃刊(2010年)と並ぶ衝撃だ。いつかはこうなると思っていたが、コロナが収束しつつあるこの時期とは、意外なタイミングだ。1967年から実に55年間愛読していた者としては、涙が出てくる。「レコード藝術」という誌名からの読者である。なにせ投稿が4回掲載されている。個人的なことだが、一時は真剣に入社を考えたこともあった雑誌だ。
野村光一、村田武雄、大宮真琴、藁科雅美、志鳥栄八郎、佐川吉男、三浦淳史、福永陽一郎、高崎保男、皆川達夫、服部幸三、菅野浩和、岩井宏之、黒田恭一などの音楽評論家のレコード評、CD評を暗誦できるほど繰り返し読んだものだ。特に宇野功芳には大きく影響を受けた。そして音楽評論の最高峰と言われた吉田秀和も執筆していたことがあったなあ。よく考えたら上記に名前挙げた評論家は皆んな鬼籍に入ってしまった。
いろいろな思い出が走馬灯のように頭の中を駆けめぐっている。
人気は「レコード芸術」に及ばないが社名と同じ「音楽の友」の方を残すということなのだろう。たぶん「レコ芸」の実売部数は1万部程度まで下がっていたはずだ。私自身、2000年あたりからレコ芸は立ち読み専門だったし、ここ10年は新聞広告を見るぐらいになっていた。最近はその新聞広告も見なくなって、その行く末が案じられていた矢先だった。
文・三浦彰/提供元・SEVENTIE TWO
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