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植民地という背景
まとめ

植民地という背景

実際にまだ独立して71年。それまではイギリスの植民地やムガール帝国(イスラム教)の支配下にあったインドという国で80%を占めるヒンズー教のお祭りが復活するまで約一世代ほどです。

「保護者の絆」ラクシャーバンダンにみるインドの歴史
(画像=『たびこふれ』より引用)

私達の40代のインド人は植民地時代を知りません。それは、私達が戦争を知らないように、今のインドが当たり前となっています。が、その歴史は非常に様々な出来事が起こっており、それに伴ってお祭りや儀式が行われていましたが、その意味が薄れつつあるのだなぁと感じます。

ラクシャバンダンがインドの都心部であまり行われなくなっているように、どんどん時代は変わっていきます。文化に根付いた植民地支配という恐ろしさや契りを交わす事で保護されることを約束する儀式が今でも残っているなど、生き残るための一族の必死さが実はこうした昔からのお祭りの背景には存在します。

まとめ

インドに住んで6年。この国の歴史、文化が一つ一つ意味を持って今でも語り継がれています。それを大事にする人々によって継続するのです。それを自分達の代でないがしろにはできません。

文化とは、こうして作られていくもので、私達はその担い手の一人として存在するのだと気づかされます。インドの文化やお祭りの意味が分かると非常に切ない気持ちになるのはなぜかわからないけれど、歴史に触れる一瞬だからかもしれません。

文・写真・田澤ともき/提供元・たびこふれ

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