下げ潮では38cmチヌ
正午から下げ潮に変わり、本流は阿多々島方面へ。釣り座を移動し、また引かれ潮に仕掛けを乗せる方法で釣り開始。同じように足元の瀬際を流すように左側にまきエサを撒いて目の前に仕掛けを入れて流します。
そして潮目に入り、仕掛けがシモり始めて水温が若干上がっていると判断し、先程より浅めのタナで仕掛けを張って待ちます。すると道糸がスーッと持っていかれ、合わせてみると再びチヌの心地よい引き。竿自体パワーがあるのですぐ浮いてきます。上がったのは38cmのチヌ。
52cmマダイも登場
釣り開始6時間でようやく2枚目です。また同じように仕掛けを流します。その後はアタリが出ないので少し深めに仕掛けを入れて張っていると、仕掛けが勢いよく沖に向けて走りました。
本流の中に魚が入り、魚の重みと潮の重みが加わり竿がかなりしなります。タックルの強さを信じて竿をしっかりと溜めて本流から魚をはがします。浮いてきたのはヤグラ岩の名物です。無事にタモ入れも終わり、釣れたのは51cmのマダイでした。
ヤグラ岩ではまだまだ大型のマダイも釣れますが、安心しながら楽しくやり取りするのであればこのサイズが良いですね。このマダイを最後に船の回収の時間が近づいてきたので片付け。磯は綺麗に洗い流し、ゴミは必ず持ち帰りましょう。
ヤグラ岩攻略法
今回の広島湾釣行ですが、やはり低水温のため魚の食いは良くはありませんでした。全体的に見ても釣れるところは数枚釣れていても、ほとんどの場所がなかなか釣果を伸ばせない状況です。ではその場合どのように釣ればよいのか。
まず、低水温では魚の動きが悪くなるのですが、そうなると魚の口元にエサを届けてやらなくてはなりません。魚のいるところを把握するのが大前提です。私自身の考えですが、チヌの場合朝などまだ水温が完全に冷たい場合、チヌは底の水温が安定する場所にいて、昼になるにつれて太陽のおかげで水面近くの海水温が上がり、魚が浮いてくるのではないかと考えています。
なので朝のうちは深め、日が昇るにつれて浅く狙う方がチヌは釣れるイメージがあります。ただし、この考えは寒の時期の考えであり、乗っ込みや秋になると朝から浅いタナに魚が浮くのでまた考え方は変わります。
あと考えられるのは今回のように潜り潮のある場所。プランクトンが潜り潮により下に落ちるので、それを魚が拾いに来やすいということです。そこに上手くまきエサと仕掛けを同調させながら釣るとチヌだけでなくグレでも容易に釣りやすいです。
本釣りではその潜り潮にうまく仕掛けを入れたことにより、チヌとマダイを仕留めることができました。仕掛けの張り方は少しコツがいるのですが、ぴんぴんに張ってしまうと仕掛けが潜り潮から外れてしまうことがあるので張らず、緩めずをキープしながら仕掛けを流す必要があります。
エリアによっては乗っ込みチヌが始まり、今後更に乗っ込みシーズンに入り全国的にチヌが釣れ始めるので皆さんも年無しを目標に釣りに行かれてみてください。
<三宅駿/TSURINEWSライター>
The post 一級磯でのチヌフカセ釣りで本命2枚【広島・ヤグラ岩】好ゲストに良型マダイも顔出し first appeared on TSURINEWS.