公平性、気候正義、社会正義とインクルージョンを優先する行動が、より持続可能な結果、コベネフィットをもたらし、トレードオフを減らし、トランスフォーマティブな変化を支持し、気候に対して頑強な開発を前進させる。
その他にも、米国がCO2を減らさねばならないという一方で、米国の倍のCO2を排出している中国が、毎週2基というすさまじいハイペースで石炭火力発電所を建設していることを挙げ、米国の温暖化対策は中国を利するだけだと述べている。
化石燃料使用によってCO2は増えており、地球温暖化はゆるやかに起きていることは、タッカー・カールソンも否定していない。だが極端な悪影響など今のところ全く起きていない、ということだ。
タッカー・カールソンはフォックス・ニュースの看板キャスターで、人気は絶大だ。フォックス・ニュースは、共和党支持者の人々が最も信頼するニュース放送局でもある。そのタッカー・カールソンが以上のような認識でいるということは、米国のかなり多くの人々が同様な認識であることを示していると言ってよい。
まじめに温暖化対策を考える人々は、明らかな偽情報である極端な気候危機説を否定すべきだ。もっとも、以前書いたように、グテーレス国連事務総長やバイデン米国大統領がその偽情報の発信源なので、言いにくいとは思うが。
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