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浦和レッズはマチェイ・スコルジャ新監督のもと、明治安田生命J1リーグで4勝2敗と開幕ダッシュに成功。ポーランド人指揮官が早速日本で結果を残している理由を、母国メディアが分析している。
スコルジャはレフ・ポズナンの監督として2021/22シーズンのポーランド1部リーグを制すると、昨年11月に浦和の監督に就任。J1リーグ2023シーズンではFC東京と横浜F・マリノス相手に開幕から連敗を喫していたが、第3節セレッソ大阪戦から4連勝。チームは4勝2敗と、首位ヴィッセル神戸から勝ち点3差の3位につけている。
ポーランドメディア『weszlo』は、浦和指揮官就任以降のスコルジャの身だしなみや言動に着目。「彼はエレガントなスーツを着て、髪を染めない。日本人は彼をスタイリッシュだと褒める。それに彼には落ち着きがある。記者会見ではきちんとした英語でコミュニケーションをとり、落ち着いた声で話す」
「人々が礼儀に過敏であるだけでなく、大きな声で騒ぐことに対してアレルギーがある国に来たことを、彼は完璧に理解しているだろう」
「日本の地で自らを中心に置き、道徳的な説教をする気にならなかった外国人指導者も大勢いる。スコルジャは彼らの慢心による失敗を避けようとしている」と、日本文化への理解を成功の要因に挙げている。
さらにポーランド人指揮官と選手の関係について「スコルジャはあらゆる場面で、選手との関係の重要性を理解している。些細な仕草にも気を配り、日本語で『こんにちは』と声をかける。異国の地でアイデンティティを確立するのは、そうしたディテールの上に成り立つ」と綴っている。
母国ポーランドで実績を積み重ねてきたスコルジャ監督。今月末から来月はじめにかけてAFCチャンピオンズリーグ決勝が控えているだけに、新指揮官の手腕にさらなる期待が寄せられる。