日本中を感動と熱狂の渦に巻き込んだ第5回ワールド・ベースボール・クラシック(以下、WBC)。その余韻はプロ野球やメジャーリーグにも波及し、野球への関心がかつてないほどに高まっている。

文藝春秋社のビジュアル・スポーツ総合誌『Sports Graphic Number』がWBC特集号の発行を予定していたが、あまりの反響に異例の発売前重版を決定。部数を増やし、3月30日(木)(*1)に発売された。

Number 1070号

Number 1070号

丸ごとWBCの『Sports Graphic Number』最新号

美しい写真とともにスポーツの魅力を伝える『Sports Graphic Number』の最新版、1070号は第5回WBCを特集した。

大谷翔平選手の“二刀流”での活躍などで、見事に3度目となるWBC優勝を果たした侍ジャパン。

全7試合で視聴率が40%を超えるなど極めて注目度が高く、日本全体が盛り上がったことを受け、この号は24万部の発行を予定していた。

24万部という部数は、2021年1月7日(木)に20万部を発行した1018号「藤井聡太と将棋の冒険」を越える大きな数字だった。

ところが、事前に表紙や目次を公開した段階でネット書店の予定数が完売になるなど予約が殺到。発売前に3万部の増刷を決め、計27万部を発行するという異例の対応となった。

Naoya Sanuki/Sports Graphic Number

Naoya Sanuki/Sports Graphic Number

大谷翔平選手やラーズ・ヌートバー選手を特集

『Number』編集長・中村毅氏は、準決勝で不調だった村上宗隆選手が逆転サヨナラ打を放ったり、決勝の締めくくりが大谷翔平選手vsマイク・トラウト選手の“MLBのMVP&チームメイト”対決になったりといったドラマチックな展開に注目したほか、「それだけでなく、リーダーシップを見せたダルビッシュ有投手を中心にした、チームの団結力に心を奪われた人も多かったと思います」とコメント。

この号では、大谷翔平選手がなぜ決勝戦のクローザーとしてマウンドに立つことができたのかという「真相ドキュメント」をはじめ、話の途中でおよそ1分間も泣き続けたラーズ・ヌートバー選手の「涙の単独インタビュー」など、総力取材で特集を組んだという。

そのほか栗山英樹監督や吉田正尚選手ら優勝の立役者たちを特集する。また、決勝戦はもちろん、準決勝のメキシコ戦、準々決勝のイタリア戦、1次ラウンドの総括も行う。

価格は700円(税込)で、紙の書籍のほか電子書籍(*2)を用意する。感動と興奮の再体験ができる永久保存版の1冊だ。

(SAYA)

*1 発売日は首都圏基準
*2 電子書籍は価格が異なる