世界のトレッカー憧れの地、ペルー・アンカシュ州ワラス。ペルーの国土を南北に横断するアンデス山脈の北中部、カジェホン・デ・ワイラスと呼ばれる沖積地に広がる標高約3,000mの街です。2015年2月20日掲載のたびこふれでもご紹介したように、ワラス周辺には初心者から上級者まで幅広く楽しめる魅力的な登山ルートがいくつもあり、トレッカーの聖地としても有名。今回は、そんなペルーの雄大な自然を満喫した後にぜひ足を運んで頂きたい「Baños termales de Monterrey(バーニョス・テルマレス・デ・モンテレイ/モンテレイ温泉)」をご紹介しましょう。

目次
ワラスの街から車でたった20分のモンテレイ村へ
解放的ながら、何かと禁止事項が多い温泉プール

ワラスの街から車でたった20分のモンテレイ村へ

<ペルー>トレッキングのあとは温泉を満喫!ワラス近郊の温泉モンテレイ
(画像=『たびこふれ』より引用)

ワラスの北約7kmに位置するモンテレイへは車で約20分、コレクティーボ(乗り合いタクシー)なら30分ほど。お天気がよければ、進行方向正面にブランカ山系を形成する「Nevado Huascarán(ワスカラン雪嶺)」の勇壮な姿を拝むことができるでしょう。ワスカラン雪嶺には北峰(標高6,655m)と南峰(6,768m)があり、南峰は低緯度に位置する雪山としては世界最高峰。この名峰を含む一帯は「Parque Nacional Huascarán(ワスカラン国立公園)」に指定されており、ユネスコの世界自然遺産にも登録されています。

<ペルー>トレッキングのあとは温泉を満喫!ワラス近郊の温泉モンテレイ
(画像=『たびこふれ』より引用)

右手に「Monterrey」の標識が見えたら右折、300mほど進んだところに目的の温泉があります。

<ペルー>トレッキングのあとは温泉を満喫!ワラス近郊の温泉モンテレイ
(画像=『たびこふれ』より引用)

ここがモンテレイ温泉の入り口です。

解放的ながら、何かと禁止事項が多い温泉プール

<ペルー>トレッキングのあとは温泉を満喫!ワラス近郊の温泉モンテレイ
(画像=『たびこふれ』より引用)

さっそく中へ入ってみましょう。進行方向左手には「Piscina(温泉プール)」が、右手奥には「Poza(個室)」があります。

<ペルー>トレッキングのあとは温泉を満喫!ワラス近郊の温泉モンテレイ
(画像=『たびこふれ』より引用)

温泉プールは大人用(写真奥)と子供用(写真手前)の2種類があります。施設内に貼られていた説明によると、温泉成分は鉄/硫酸塩/残留塩素など、効能はリュウマチ/筋肉痛/ストレス/疲労回復/ウツ/風邪/気管支炎だそう。歩き疲れた身体を癒すにはぴったりですね。

<ペルー>トレッキングのあとは温泉を満喫!ワラス近郊の温泉モンテレイ
(画像=『たびこふれ』より引用)

早朝だったのでほとんど人がいませんでしたが、午後になると地元の人々で大賑わい。ゆっくりリラックスしたい人は朝早めに訪れるか、次にご紹介する個室を利用するほうがいいかもしれませんね。プールサイドには貴重品や私物を保管しておくロッカーもありますが、自分の荷物からはできるだけ目を離さないようにしましょう。

<ペルー>トレッキングのあとは温泉を満喫!ワラス近郊の温泉モンテレイ
(画像=『たびこふれ』より引用)

これは「Piscina alta(上階のプール)」につながる通路の入り口にあった注意書きです。モンテレイ温泉のすぐ背後には「El Real Hotel Monterrey(エル・レアル・ホテル・モンテレイ)」というホテルがあり、そこにも温泉プール(上階のプール)があるんです。モンテレイ温泉の入場者はホテル側のプールも利用できますが、そこはやはり宿泊客が優先。その宿泊客からクレームが出ないよう、細々とした禁止事項が書かれています。

曰く、「大人用のプールの利用は18歳以上」「許可のない子供の入場を強制しないこと、子供は下の子供用プールを利用すること」「プールに入る前にはシャワーを浴びること」「浮き輪やボール、食べ物、アルコール、たばこの持ち込みは禁止」「危険な遊びや煩い騒音も禁止」など。ここまでは日本の温泉でもありそうですが、違うのは「他の利用者を尊重しないカップルの愛情表現は禁止」という項目。確かにせっかく温泉でリラックスしているのに、すぐ横で盛り上がられてしまっては目のやり場に困ります。ラテンの国らしい注意書きだと思いました。

<ペルー>トレッキングのあとは温泉を満喫!ワラス近郊の温泉モンテレイ
(画像=『たびこふれ』より引用)

こちらが「Piscina alta(上階のプール)」、ホテル側の温泉プールです。泉質は同じなので、敢えてこちらを利用する必要はなさそうです。