マクドナルドの宣伝にもつながる

ネットマーケティング会社プロデューサーはいう。

「ペプシはたびたびコカ・コーラの商品を具体的に示して自社商品の優位性を訴求する広告を打つが、そうした事例とは違い、これまでのバーガーキングのマクドナルドをイジる広告はマクドナルドを貶める内容ではない。むしろ両者共に話題になることでマクドナルドの宣伝にもつながっているし、今回の渋谷の広告でいえば、消費者に『話題の看板を見るためにマクドナルドに行こう』という行動を誘発してさえいる。こうしたライバルの広告を許す懐の深さがあるということでマクドナルドの企業イメージ向上にもつながっており、広告戦略としてはうまい。マクドナルドとバーガーキングでは企業規模が違いすぎることから『シャレ』として許される面もあり、『弱者ゆえの戦略』ともいえる。具体的に両社の商品を挙げる比較広告にもなっていないのでトラブルに発展するとは考えにくい。

こうした他社の商品・サービスに触れる広告への許容度は、業界によってまちまち。複雑な利用条件や料金設定で激しく顧客を奪い合う携帯電話業界では、競合他社に触れる広告はまず許されないだろうし、金融業界でも同様。毎年多額の宣伝費を使う飲料・酒類業界でも、基本的には各メーカーのCMは自社商品の特徴を強くアピールすることに重きを置いており、直接的・間接的問わず比較のために競合他社の商品を引き合いにだすような広告は控えるという暗黙のルールがある」

マクドナルドとバーガーキングには、これからも仲良くハンバーガー業界を盛り上げていってほしいものだ。

(文=Business Journal編集部)

提供元・Business Journal

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