バチ抜け狂騒曲
このころになると水面のバチはその数を増やし、ライズも派手になってきた。だが、その割に魚の反応は渋く、周りのアングラーもたまにサオを曲げる程度。名手の山本さんもセイゴばかりで、なかなかサイズアップとはいかないようだ。
ルアーをローテーションし、水面からボトムまでレンジを変えながら探っていくが、ここでタイムアップ。
午後8時を回るとライズは散発となり、やがて水面も静かになってしまった。バチはまだわずかに確認できるものの、心なしか沈んでいるように見える。
ルアーのフックには頻繁にバチが絡む(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
最終釣果
結局、この日は小さなセイゴを追加しただけで終了。バチ抜けシーズンらしい「祭り」にはほど遠い状況で、例年に比べて入っている魚の数が少ないような雰囲気だった。
残念ながら良型シーバスの配当はなかったが、それを補って余りある満足感を与えてくれたのがサプライズゲストのクロダイ。
バチを捕食するのはシーバスだけではなく、過去にはメバルなどさまざまなゲストも顔を見せている。シーバスにこだわらずとも、多彩に楽しめるのが海の釣りの魅力だ。
シーバスはまさかのこのサイズ(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
バチ抜けはこれからゴールデンウィークごろまで各地で発生するので、まだまだチャンスは十分にある。
寒さも緩み、快適に釣りが楽しめるシーズン。みなさんも身近な釣り場に足を運んでみてはいかがだろうか。
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<週刊つりニュース中部版APC・浅井達志/TSURINEWS編>
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四日市港
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この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年3月24日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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