当然ならが定年後の隊員も受け入れます。これのメリットは、「天下り」の防止です。天下りでメーカーや商社に入って立派な仕事をされている方も多数知っております。反面その天下りを食わすために、不要や不合理な装備を高く買ったりすることもおおい。いずも級のバウソナーなどその好例でしょう。

これは将官だけに限りません。曹クラスの退職者が基地の近くの小さなヤクザな会社に天下って、不要なものを部隊に買わせるというのが地方調達では実はかなりあります。これも減らすことができるでしょう。

そしてこれまた以前から申し上げているように、防衛省、自衛隊の各種学校の教官や職員もどんどん退職者を通常の公務員として再雇用する。

これら2つの方策でかなりの再雇用対策となります。その分再雇用支援の部署も縮小できるでしょう。

天下りを数分の一に減らせば、そのような無駄な調達を減らすことができます。これは防衛予算の適正執行に必要不可欠です。

【本日の市ヶ谷の噂】 陸幕はよせばいいのに、カール・グスタフM4の生産が決まった段階で旧型のM3の調達をデスラー総統、もとい岩田幕僚長時代に決定。例によって毎年少数を調達するも、M3のライン閉鎖が決まって、来年度で大人買いするもの、全量調達にはならず。予後はM4に変更する無様、との噂。

編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2023年3月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。