J.フロントリテイリングは3月23日、2023年2月期の連結営業利益(国際会計基準)が従来予想を45億円下回り、前期比約2.1倍の190億円になりそうだと発表した。事業整理損と減損損失の計上が、利益を押し下げる。

 25年2月末に閉鎖予定の松本パルコ(長野県松本市)の事業整理損を約19億円、大丸松坂屋およびパルコの一部店舗の減損損失約36億円を計上する。

 新型コロナウイルス感染症の影響低下で、主力の百貨店事業では売上が計画を上回る水準で推移している。総額売上高は前期比15.3%増の9980億円、売上収益は8.3%増の3590億円となりそうで、従来予想からそれぞれ230億円、130億円上振れする。

提供元・DCSオンライン

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