ペルーといえば日本の裏側でとても遠い場所にありますが、有名な観光地の国でもあり想像もしやすいと思います。代表的なところでいうとナスカの地上絵、マチュピチュ、アマゾン川などペルーを訪れたことがなくても、耳にしたことがあるのではないでしょうか。

他にもペルーには、アヤワスカといい古代から伝わる伝統的な体や心を整える儀式が昔からあります。それを行うのはシャーマンと呼ばれている日本でいう祈祷師や巫女にあたる役目の方が、植物を煮立てた飲み物を作り、夜に行われる神聖なペルーの文化遺産として行われているものです。

広大なペルーは見どころが多く、至る所に神秘的な遺跡や行事がありますが、今回はペルー北西部イキトスにあるアヤワスカとシャーマンをご紹介したいと思います。

目次
ペルーのイキトスとナウタ村
アヤワスカ・リトリート

ペルーのイキトスとナウタ村

イキトスはペルーのリマから飛行機で行きました。ここは飛行機または船でしか入ることのできない珍しい場所です。私は飛行機で約1時間ほどかけて着きましたが、窓からの景色は今まで見たことの無いジャングルが広がっていて、さらに気持ちを踊らせてくれました。

ペルーの伝統儀式アヤワスカでシャーマンと薬草の神秘体験リトリート
(画像=『たびこふれ』より引用)

イキトスではアヤワスカは観光名産の一つになっており、滞在していたホテルではアマゾンツアーと同様に人気があります。事前に日本で決めてこなくても、イキトスで気に入ったガイドさんがいればフィーリングで決められるくらいに一般化されていました。

イキトス自体はジャングルなどのツアーの拠点地として人気の場所です。アマゾン川ツアーはブラジルなどでもできますが、イキトスで参加した方が料金的にリーズナブルのようです。

私はイキトスから車で約2時間強かけてナウタ村という所に向かいました。ナウタ村は小さな村ですがスーパーもあり毎朝市場も開かれていて、人々はここで買い物をして暮らしています。

ペルーの伝統儀式アヤワスカでシャーマンと薬草の神秘体験リトリート
(画像=『たびこふれ』より引用)

都会の方はまた違う様ですが、イキトスやナウタで暮らしているペルー人は穏やかで、朗らか。アジア人に対しても特に差別的な印象もなく、旅をしやすいと思います。どこの国でも田舎の方は一般的に穏やかで気楽に巡ることができますね。

ペルーの伝統儀式アヤワスカでシャーマンと薬草の神秘体験リトリート
(画像=『たびこふれ』より引用)

アヤワスカ・リトリート

イキトスにはたくさんのアヤワスカ・リトリート・センターがあると言われ、その数は約150はあるみたいです。

アヤワスカ・リトリートでは、ヨガ・リトリートと同様に1週間から2週間、センターの一人用の個室に滞在します。その間、選ばれた食材での制限された食事を摂りながら、毎日シャーマンが体の状態に合わせて処方してくれる薬草のお薬を摂取します。インターネットの使用も禁止され、食事などもスタッフが運んできてくれるので、基本的にあまり他者とのコミュニケーションが取れません。

その間に4回アヤワスカの儀式を受けます。

鬱病、痴呆症予防、アルコール中毒などの症状の改善に有効性がある様で、ペルーのセンターにはデトックスをしに世界中から人が訪れています。

日本で言えば、日にちをかけてお風呂に入り、体調を整える湯治(とうじ)に似ていると思いました。インドだとアーユルヴェーダのパンチャカルマの治療法に似ていて、世界にはその国それぞれのやり方があり、文化に敬意を払い受け継がれていて感銘を受けました。