
ファミリーマートは3月から順次、仮想現実(VR)技術を活用した店舗従業員の研修プログラムを開始した。InstaVR(東京都港区)が提供するシステムを活用し、店舗従業員のスキル向上と研修の効率化を図る。
VRを使った研修プログラムはレジ操作など全ての店舗オペレーションマニュアルに対応しており、店舗従業員が自己学習することができる。臨場感のある店舗オペレーションを体験学習できるほか、各研修コンテンツを受講後に理解度テストを行うことで、短時間でのスキル修得を支援する。
店長が同席しなくても研修を進められ、InstaVRの管理システムで各従業員の進捗状況を把握できる。全ての研修コンテンツは日本語のほか、英語、中国語、韓国語、ベトナム語など10カ国語に対応しており、外国人スタッフも自己学習が可能だ。
2020年度入社の新入社員の店舗研修でVR研修プログラムを導入したところ、修得にかかる時間を3分の1に短縮でき、教える側と学ぶ側を合わせて1人当たりの教育時間を約60時間削減できたという。
VR研修の利用は申込制で、申し込みを受け付けるとInstaVRが必要な機器などを店舗へ納品する。店舗側は月額のレンタル料を支払う。
提供元・DCSオンライン
【関連記事】
・「デジタル化と小売業の未来」#17 小売とメーカーの境目がなくなる?10年後の小売業界未来予測
・ユニクロがデジタル人材に最大年収10億円を払う理由と時代遅れのKPIが余剰在庫を量産する事実
・1000店、2000億円達成!空白の都心マーケットでまいばすけっとが成功した理由とは
・全85アカウントでスタッフが顧客と「1対1」でつながる 三越伊勢丹のSNS活用戦略とは
・キーワードは“背徳感” ベーカリー部門でもヒットの予感「ルーサーバーガー」と「マヌルパン」