トルコ共和国の首都・イスタンブル各地で、4月から1か月の間「イスタンブル チューリップ祭り」が開催される。イベント中はイスタンブルの人気スポットが色とりどりのチューリップで彩られ、街は鮮やかで美しい光景へと変化する。

地元の人々だけでなく観光客も魅了する同イベントに足を運び、素晴らしい景色を目に焼き付けたい。

街中が美しいチューリップで埋め尽くされるトルコの祭り

毎年4月に開催される同イベントでは、イスタンブルの観光地が美しいチューリップで埋め尽くされる。例えば観光客が多く訪れるスルタンアフメット広場には一面のチューリップが敷き詰められ、思わず息を呑んでしまうような光景に。

このような光景は、スルタンアフメット広場だけでなくエミルガン公園、ギュルハネ公園、ユルドゥズ公園、ソアンル植物園、ベイコズ、チャムルジャの丘、キュチュック・チャムルジャ、フェティパシャ公園、ヒディヴ・カスルでも楽しめる。

多くのチューリップが栽培されるアナトリア

チューリップの栽培が盛んなアナトリアでは、別名「しだれ花嫁」と呼ばれ親しまれる印象的な「逆さチューリップ」を見ることができる。世界には167種の逆さチューリップがあるといわれているが、トルコではそのうちの43種を観賞できる。

トルコ文化の重要なシンボルであるチューリップ

トルコ文化の最も重要なシンボルの一つであるチューリップだが、原産地である中央アジア・パミール高原のトルコ人がアナトリアに運んできたことが始まりだという。

チューリップのモチーフはモスクや墓石、宮殿の装飾はもちろん。カーペットや絨毯の柄などにも幅広く使用されている。

さまざまな品種が開発されている

16世紀にオスマン帝国のイスタンブルで栽培されていたチューリップは、庭の花として街中に植えられるようになった。イスタンブルの象徴であるチューリップは品種改良も進んでおり、その数はいまやなんと2,000種類近くにものぼる。

色ごとに異なる意味を持つようになったチューリップを贈ることでメッセージを伝えるのも、粋な演出だろう。

同イベントでは、イスタンブル中でここでしか観られない美しい景色を堪能できる。写真や動画で祭りを眺めるだけでも十分に楽しめそうだが、実際に足を運べば色とりどりのチューリップに囲まれて思わず幸せな気持ちになるだろう。

(kyoko.)