時計業界を支える続ける2ブランド、「ヘメル(HEMEL)」と「マタイ・ティソ(Mathey-Tissot)」がコラボレーション。
伝説のフランス空軍クロノグラフ「Type(タイプ)20)」を限定復刻し、4月より販売をスタートする。
スイス時計界の影の実力者「マタイ・ティソ」
まずは「マタイ・ティソ」というブランドについて紹介したい。
「マタイ・ティソ」は時計コレクターには知られたブランドで、1886年にエドモンド・マタイ・ティソによってスイスの小さな街、ル・ポン・ド・マルテルで設立された。
同ブランドは設立当初から複雑時計、特にリピーター懐中時計を専門に製作。やがてクロノグラフの製造にも着手し、数々の優秀賞を受賞するなど実績を重ねていった。
その高い技術力で名だたる企業にムーブメントを提供するなど、スイス時計業界の一流ブランドを支え続けた影の実力者として今も高い評価を受けている。
マタイ・ティソとヘメルがコラボレーション
そんな「マタイ・ティソ」と、2016年にニューヨークで誕生した新鋭の時計ブランド「ヘメル」がコラボレーションし、「タイプ20」を復刻。
「タイプ20」とは、1956年にMOD(フランス国防省)の装備コードとしてクロノグラフに与えられた名称を指す。
当時、そのサプライヤーにはスイスを代表とする超一流ブランドが名を連ねた。マタイ・ティソも1957年にそのポジションを獲得。1970年台後半まで、フランス空軍とフランス海軍航空部隊の制式採用クロノグラフを提供し続けた。
今回はオリジナルの「タイプ20」をベースに、同様のサイズと高性能なスイス製手巻きクロノグラフムーブメントを使用してコラボウオッチとして現代に甦らせた。
50本限定の時計だけに、愛好家からの注目度は高そうだ。
(IKKI)