イオンモールは3月22日、2023年2月期の連結営業利益が前期比14.8%増の439億円になったようだと発表した。新型コロナウイルス感染症の影響で国内と中国の売上が低迷、期初予想から116億円下振れした。
売上高は期初予想を58億円下回り、前期比25.7%増の3982億円となった。中国ではゼロコロナ政策に基づく厳しい行動規制の影響を大きく受けた。国内では電気料金の高騰などで経費が計画を上回り、利益を押し下げた。
中国の一部のモールでは新型コロナの影響や世界的な金利上昇などで収益性が低下、減損損失27億円を計上する。このため、230億円を予想していた純利益は、前期比33.1%減の129億円となる見通しだ。
なお、国内では足元の消費行動が活発化しており、売上は緩やかな回復基調にある。中国でも22年12月にゼロコロナ政策が緩和され、売上はコロナ前の19年と比較して2ケタ増の水準で推移している。
提供元・DCSオンライン
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