「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、厚生年金(老齢厚生年金)を30万円以上受給した人は1万6,721人だった。平均受給額は1ヵ月あたり14万4,366円なので、30万円は2倍以上の金額ということになる。高額需給の秘訣は何だろうか。

厚生年金の高額受給者(以下・高額受給者)がやったこと・やらなかったことをお伝えしよう。

年収別の年金受給額シミュレーション

今回は以下のケースを想定して、受給額のシミュレーションを行ってみよう。

・大卒の22歳から定年の60歳まで39年間勤務
・学生時代の国民年金保険料も支払った、または免除した後で全額追納したものとする
・65歳から年金を受け取る

結果は以下の通りだ
・年収300万円:年間146万円、毎月12.1万円
・年収400万円:年間168万円、毎月14万円
・年収500万円:年間189万円、毎月15.4万円
・年収700万円:年間232万円、毎月19.3万円
・年収800万円:年間254万円、毎月21.1万円
・年収1000万円:年間297万円、毎月24.4万円
・年収1200万円:年間339万円、毎月28.2万円

1,200万円の年収でも年金を30万円もらえないのだ。かなりの高水準での年収が必要になることがわかるだろう。