空や海など、過酷な環境でも正確に時を刻み続ける時計には、言いようのないロマンがある。
スイスの時計ブランド「オリス」から、機械式高度計を搭載した腕時計「プロパイロット アルティメーター」が4月に復活する。
プロユースのパイロットだけでなく、登山家や時計コレクターからも注目された逸品だ。
スイスの老舗機械式時計ブランド「オリス」
1904年、スイスのヘルシュタインで創設したオリス。名前の由来は近くを流れていた小川だという。
初めてパイロット用時計を制作したのは1938年。1965年には、後に復刻版がオリスの代表作となるダイバーズウォッチを発表。厳しい環境に耐える、高性能で実用的な時計を作り続けてきた。
初のパイロット時計以来、75年以上の時を経た2014年、時計メーカーとして初めて機械式時計のムーブメントに機械式高度計を付加した。
今年、その革新的な「プロパイロット アルティメーター」が高度計の機能を向上させ、よりスリム化したケースで復活する。
高度6000mまで対応「プロパイロット アルティメーター」
「プロパイロット アルティメーター」はオリスの伝統を引き継いで、正確な時間と高度をダイアルに表示する機械式時計だ。
その革新性に満ちた設計は、初登場時にパイロットや登山家、そして時計愛好家たちの注目を大いに浴びた。
いま、3年間の開発プロジェクトを経てグレードアップした新しい「プロパイロット アルティメーター」として再登場。
高度6000mまで表示でき、以前の4500mを大きく凌ぐ性能を発揮する。前作同様、メートル表示とフィート表示の2種類を用意する。
新しい「プロパイロット アルティメーター」は、革新的技術が詰まった高性能腕時計でありながら、同時にシンプルな操作で実用的に使えるよう設計されたツールでもある。
ケースは軽量のカーボンファイバーを、ETHZことスイス連邦工科大学チューリッヒ校から独立した9T研究所の革新的な技術で成型。
サイズは47mmと、力強い装着感。前作よりスリムかつ軽量になっているが、10気圧・水深100メートル相当の防水性能を誇る。
ムーブメントは56時間パワーリザーブのスリムな自動巻キャリバー793で、前作より1mm薄いケースに収まっている。価格は880,000円(税込)となる。
クオーツ時計やスマートウォッチにはない、精密機械としての存在感が魅力のアイテム。コレクションとしてもほしくなる1本だ。
オリス「プロパイロット アルティメーター」
発売予定時期:4月
価格:880,000円(税込)
(SAYA)