フレッツ光は、数あるインターネット回線の中でも「定番」の1つ。日本国内のほとんどをカバーしている回線です。一方で詳しくは後述しますが、プランが「家庭用」「企業用」に加え、戸建てかどうかでも細かく異なるやや複雑な回線でもあります。

フレッツ光は本当におすすめ?ドコモ光と何が違う?料金/速度の違いや乗り換え方法
フレッツ光は NTT東日本・NTT西日本が提供している光回線インターネットサービスの商品名。提供エリアが広く、日本国内であれば、ほとんどの地域をカバー。一方で「わかりにくい」サービスでもあります(画像=『オトナライフ』より 引用)

そしてフレッツ光に似たサービスが、NTTドコモが運営する「ドコモ光」です。どちらもNTT関連の光回線のため「違いがわかりにくい」と感じる方も多いはず。

フレッツ光は本当におすすめ?ドコモ光と何が違う?料金/速度の違いや乗り換え方法
どちらもNTTグループが運営しているので「結局、どちらを選べばいいのか」わかりにくいと感じる方も多いはず。そこでこの記事では「フレッツ光とは結局どのようなサービスなのか」「フレッツ光とドコモ光はどちらを選べばいいのか」解説。料金や速度などを比較し、違いを紹介します。乗り換え方法も紹介しますので、あわせて参考にしてみてください(画像=『オトナライフ』より 引用)

フレッツ光とは?主なプラン

フレッツ光は、NTTグループが提供する光ファイバー接続のブロードバンドインターネットサービスです。光ファイバーは高速で安定したインターネット接続が可能。最大1Gbps(ギガビット毎秒)のダウンロード速度が得られて、快適にインターネットを楽しめます。

フレッツ光は本当におすすめ?ドコモ光と何が違う?料金/速度の違いや乗り換え方法
フレッツ光は、家庭や企業向けに提供されており、さまざまなプランやオプションが用意されています。たとえば、回線速度や通信量に応じて料金が変わるプランや、Wi-Fiルーターのレンタルオプションなどです (画像引用元: フレッツ光公式サイト)(画像=『オトナライフ』より 引用)

フレッツ光のプランでもよく選ばれている「フレッツ光クロス」「フレッツ光ネクスト」を比較してみましょう。

フレッツ光は本当におすすめ?ドコモ光と何が違う?料金/速度の違いや乗り換え方法
「フレッツ光クロス」と「フレッツ光ネクスト」は、どちらも個人利用が可能なプラン。フレッツ光ネクストは回線速度が最大10Gbpsと速いのが魅力ですが、料金が高めで利用可能エリアが限定される点や、提供していないオプションがある点に要注意。一方、フレッツ光クロスは、回線速度が最大1Gbpsであるものの、利用可能エリアが広く、セキュリティ対策ツールも1台分標準装備しています。(画像引用元:フレッツ光公式サイト)(画像=『オトナライフ』より 引用)

なお、人気プランだったフレッツ光ライト、フレッツ光ライトプラスは2023年3月31日に新規申し込み受付を停止。2025年3月31日に提供の終了が決まっています。

フレッツ光の月額料金 | フレッツ光クロスの場合
「フレッツ光クロス」はオンラインゲームや4K動画など、大容量データ通信におすすめのプランです。

フレッツ光は本当におすすめ?ドコモ光と何が違う?料金/速度の違いや乗り換え方法
回線の混雑状況や使用端末によって速度に差が出る可能性があるものの、圧倒的な回線速度によってWeb会議時の通信も安定しやすいでしょう。(画像引用元: フレッツ光公式サイト)(画像=『オトナライフ』より 引用)
サービス名 通信速度 料金(月額)
フレッツ光クロス 最大 10Gbps 6,050円

提供地域は、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県です。地域によっては、一部提供の場合があるため、申し込み前に提供エリアをチェックしておきましょう。なお、月額料金は戸建て・集合住宅の、どちらの場合も同じです。

フレッツ光の月額料金 | フレッツ光ネクストの場合
「フレッツ光ネクスト」は、ファミリー層向けのプランです。

フレッツ光は本当におすすめ?ドコモ光と何が違う?料金/速度の違いや乗り換え方法
「フレッツ光ネクスト」は、リーズナブルな価格設定の上「にねん割」で月額料金をさらに安くできるのが大きな魅力のプランです。(画像引用元:フレッツ光公式サイト)(画像=『オトナライフ』より 引用)

フレッツ光ネクストは、戸建てか集合住宅かで月額料金が異なります。それぞれの価格・通信速度は以下表の通りです。

サービス名 通信速度 料金(月額)
フレッツ光ネクストファミリー・ハイスピードタイプ データ受信最大 200Mbpsデータ送信最大 100Mbps 5,720円
フレッツ光ネクストファミリー・ハイスピードタイプ データ受信最大 200Mbpsデータ送信最大 100Mbps 3,135円

「にねん割」とは、2年間の利用契約をすることで、月額料金に割引が適用されるサービス。戸建ては770円、集合住宅は110円が毎月割り引かれます。

フレッツ光の工事費用はいくらくらい?
フレッツ光の工事費用は、戸建て・マンションといった住環境によって異なります。またNTT東日本かNTT西日本かでも違いますが、屋内工事無しの場合は8,360円、屋内配線工事有りの場合は16,500~19,800円が目安です。

フレッツ光はドコモ光と何が違うの?
フレッツ光とドコモ光の違いは、プロバイダ契約が含まれているかどうかです。フレッツ光は回線のみで、プロバイダは別に契約する必要があり、ドコモ光は回線とプロバイダがセット。後述する「コラボ光」のひとつです。

フレッツ光は本当におすすめ?ドコモ光と何が違う?料金/速度の違いや乗り換え方法
自宅で光回線を使うには、光回線(光ファイバー)を借りるための回線契約と、その光回線をインターネットにつなぐプロバイダ契約の2つの契約が必要。フレッツ光は、そのうちの回線のみを単体で提供するサービス。つまり、プロバイダとの契約が別途必要です。一方のドコモ光は、回線契約・プロバイダ契約がセットになったプランです(画像=『オトナライフ』より 引用)

フレッツ光とドコモ光は、運営会社も違います。フレッツ光はNTT東日本とNTT西日本がそれぞれ運営し、ドコモ光はNTTドコモが運営。どちらも「NTT」の名前がありますが、別会社です。

なお、フレッツ光とドコモ光が使用する光回線は同じで、最大通信速度にも大きな差はありません。

フレッツ光のメリットとデメリット

フレッツ光のメリットとデメリットを2つずつ紹介します。

【メリット】プロバイダの選択肢が多い
フレッツ光に対応しているプロバイダは300社以上あり、好みや用途に応じて選べます。プロバイダを選ぶときは、

  • 月額料金
  • キャンペーン
  • 通信速度
  • 通信の安定性
  • サポート体制
  • 評判
  • オプションの豊富さ
  • 特典

などのポイントを考慮するといいでしょう。

【メリット】光コラボと契約すれば月額料金を安くできる
「光コラボ」とは、光コラボレーション事業者が、NTT東日本・西日本から光回線を借り受けた光回線と独自サービスを組み合わせて提供するサービスです。

フレッツ光は本当におすすめ?ドコモ光と何が違う?料金/速度の違いや乗り換え方法
「光コラボ」は安い月額料金での契約が可能。光コラボの事業者数は、現在680社以上あります(画像=『オトナライフ』より 引用)

光コラボは、プロバイダ側がセット利用割引・キャッシュバックなど、独自のサービスを提供している場合がほとんど。そのため、月額費用は安い傾向にあります。請求はNTTとプロバイダが1本になるため、管理が楽になります。

【デメリット】速度が独自回線よりも遅い傾向がある
独自回線とは、NTT以外の事業者が自ら敷設した光ファイバーを使ってインターネットに接続するサービスのこと。

NTTは、東日本・西日本の共有回線を使っており、インターネット利用者数が多いほど混雑しやすく、通信速度が低下しがち。とくに夕方から夜間などの時間帯は、インターネット通信量が増えるため、速度低下や途切れる現象が起きやすくなります。

【デメリット】解約金が発生する場合がある
フレッツ光を解約する場合、初期工事費の分割払いの残高や、キャンペーンの解約金がかかることも。たとえば、フレッツ光の「にねん割」は、利用期間の満了前に解約すると、戸建ては4,950円の解約金が発生します。

なお、工事費の残高がない場合や、キャンペーンの更新月に解約する場合は、解約金が発生することはほとんどありません。