東日本の被災地復興支援へ カゴメが地域興しやトマトの栽培授業
(画像=「凛々子」の栽培授業、『食品新聞』より 引用)

カゴメは、2011年に発生した東日本大震災を機に、同年10月に東日本大震災復興支援室を開設。東北の復興支援を目的に、被災者や復興に携わる人と「共助の絆」を結び、農業復興や地域再生を担う人材育成、こころとからだの健康再生につながる様々な活動を続けている。

22年の主な活動は、宮城県名取市閖上地区の地域おこし応援として、トマトジュースの原料トマト「凛々子」を栽培し、名取市内の高齢者施設に配布。また、「かわまちてらす閖上」で行われた芋煮会イベントに、収穫したトマトを使ったトマト味の芋煮で参加した。3月にはレストラン「閖上 港食堂HACHI(ハチ)」とコラボし、凛々子を使ったトマトスープを無料でふるまい、さらに名取市にあるアイスクリーム店「Natu-Lino」(ナチュリノ)と共同で「凛々子」のシャーベットを開発し、カゴメ社内で販売した。

東北における農業の担い手の育成を目的とした農業高校でのトマト栽培や調理実習の授業も行ったが、参加者からは「カゴメのトマトを収穫して、味以外にも多くの機能に関して改良することができると知り感動した」などの感想があった。また調理実習でも「お店で買うよりも手をかけて一つ一つ大事に作ったトマトは格別に美味しかった」などの声があった。

地元ネットワークとの連携では、こども食堂の応援や被災地の食育活動の手伝いや、子どもの複合体験施設に「凛々子」苗の提供、子どもたちにトマトの収穫と調理体験などを行った。

提供元・食品新聞

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