2.
ビッグフットは氷河期に北米に渡ったギガントピテクス

 かつてアジアに生息していた身長3メートルの史上最大の霊長類「ギガントピテクス」は10万年前に絶滅したとされているが、一部の専門家からはギガントピテクスは絶滅を回避するために氷河期に北アメリカに渡った可能性が指摘されている。

 ギガントピテクスは現在の中国、インド、ベトナムに生息し、現生人類と同じ時間枠と場所を共有していた。そして現在は場所を北米大陸に移して命を繋いでいるというのである。

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ギガントピテクス(想像図) 「Daily Mail」の記事より(画像=『TOCANA』より 引用)

 現生人類にきわめて近い種とも思われていたのだが、研究によりギガントピテクスはヒトよりもオランウータンに近縁にあることがわかっている。

 目撃例や言い伝えによればビッグフットは迅速で機敏な二足歩行のUMAであり、のろのろした四足歩行の獣ではない。しかしもしオランウータンに近い種であればその動きには当てはまらないことになる。

 ギガントピテクス説もなかなか興味深い仮説ではあるのだが、実際的に根拠のある理論とは言えないのかもしれない。

3.
ビッグフットは最低2000頭いる

 北米の森林地帯に身を隠すようにして暮らしているとされているビッグフットだけに、森の中の孤独な野人というイメージが浸透しているだろう。

 しかしある人々に言わせれば、ビッグフットが北米中のほぼすべての州で目撃されていることを考え合わせると、北米には少なくとも2000のビッグフットが存在するということだ。

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画像は「Pixabay」より(画像=『TOCANA』より 引用)

 カリフォルニア州からワシントン州、ユタ州からミシシッピ州まで、何千人もの人々がビッグフットを目撃したと主張している。これからもその数は増えていくことは間違いない。

 種が健全に存続するためには、近親交配や遺伝的多様性の低下を回避するのに十分な数の個体群が必要であり、そうでなければ単純に絶滅に瀕してしまう。現在でもビッグフットが種として繁栄しているとすれば、少なくとも2000頭はいると想定するのは確かに真っ当な考えのように思える。