世界待望のiPhone 14シリーズ、折りたたみタイプが衝撃を与えたGalaxy Zシリーズの発売といった話題で賑わった2022年度のスマホ業界。メーカー各社の開発競争が象徴するように、2023年に入ると新たな機種の発売予測や憶測などが飛び交っており、業界トレンドの移ろいの早さを実感する。経済界では決算でにぎわいを見せるこの時期に、2022年度のスマホ業界を振り返ってみたい。今回紹介するのは、中古スマホの年間販売台数ランキングだ。数年前に発売された名機も対象になることから、新品市場とは異なる興味深いラインナップになっている。

iPhoneがTOP10を独占!中古スマホ市場でも圧倒的人気

【22年度】中古スマホ販売数TOP10、iPhoneが独占、Androidは圏外【にこスマ調べ】
(画像=1ケタ台のナンバリングシリーズもちらほら。iPhone人気の幅広さを物語る(「にこスマ」調べ)、『オトナライフ』より引用)

3月23日、伊藤忠商事グループのBelongが運営する中古スマートフォンのECサイト・にこスマが、2022年度中古スマホ年間販売台数ランキングを発表した。同サイトは“三つ星スマホ”と称する品質保証済みの優良中古スマホを取り扱うことで知られている。誠実な事業姿勢が評価され、着実に購入者の支持を集め、iPhoneシリーズだで総在庫数は2万点ほどと豊富な在庫量を誇る。規模の大きさが特徴の同サイトが発表する販売台数ランキングだ。国内の中古スマホ市場の縮図といっても過言ではないだろう。

栄えある第1位に輝いたのは、iPhone 8(64GB)だ。iPhoneシリーズでも歴史ある機種だが、Touch ID(指紋認証)を搭載している点が人気を後押ししていると同サイトは分析。2021年度に続き2年連続の1位獲得となった。

第2位には、同じくTouch ID搭載のiPhone SE(第2世代)(64GB)がランクイン。SEシリーズ特有のコンパクトデバイスは中古市場でも人気のようだ。第3位には2016年発売のiPhone 7(32GB)が上位入りを果たした。大型化の傾向にある近年のiPhoneシリーズにあって、iPhone 7は“ちょうどいいサイズ”という評判がいまだにネット上で聞かれる。日本モデルではSuica・iDといったおサイフケータイサービスにも対応しており、現代でも用途によっては遜色なく使用できる点が人気の要因かもしれない。

驚くべきは、4位から10位までiPhoneシリーズが独占したことだ。同サイトは、Apple製品の値上げなどの物価高の影響で、新品購入ではなく中古でのiPhone購入を選択肢に入れた層の存在を挙げている。

まさかの1,000円台!Androidランキングではらくらくフォンがトップに

【22年度】中古スマホ販売数TOP10、iPhoneが独占、Androidは圏外【にこスマ調べ】
(画像=国内外の有名メーカーがひしめいている(「にこスマ」調べ)、『オトナライフ』より引用)

iPhoneシリーズが独占する結果になったが、Androidスマホに限定するとどうだろう。そこでの第1位は、富士通のらくらくスマートフォン me F-03Kだった。見やすさ・聞きやすさ・使いやすさを追求したスマホ初心者向け商品は中古市場でも人気のようで、シンプルな機能性のほか同サイトの平均販売価格(税込)が1,976円という圧倒的な安さも1位奪還を後押ししたに違いない。スマホが必需品となる令和において、ラガード(遅滞者)に位置づけられる高齢者などが導入機種として購入していると推測できる。

新品と比べて価格面の優位性がある分、世相が色濃く反映されている中古スマホ市場。2023年度はどのようなランキングになるのか、いまから楽しみだ。

出典元:【にこスマ】

※サムネイル画像(Image:smild.ch / Shutterstock.com)

文・オトナライフ/提供元・オトナライフ

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