こんにちは!元世界史教師のまえてぃーです。日本もすっかり肌寒い季節になりましたね。
さて、今回ご紹介したい場所は。。。メキシコのグアナファトという街にある世界でもとってもとっても珍しい「ミイラ博物館」です!!
メキシコというと思い浮かぶのが「死者の日」ではないでしょうか。日本でいうお盆のようなこの死者の日は、街中の人々が顔にガイコツのメイクをして死者を迎えて一緒に楽しむ!というとってもユニークで明るいイベントです。
映画、リメンバーミーのモデルとなったことでも有名で、もちろんまえてぃーも映画のロケ地となった1つ、ここグアナファトにもやってきました。

が、今回ご紹介したいのは「ガイコツ」についての歴史、ではなく、「ミイラ」についての歴史スポットです!!
それでは行ってみましょう!
目次
丘の上のミイラ博物館へ
なぜメキシコにミイラ博物館が?
丘の上のミイラ博物館へ
ミイラ博物館は通称「MOMIAS(モミアス)」と呼ばれ、街の中心地から徒歩約30分で行くことができます。丘の上にあるので体力的にキツイ方はバスも出てるようですよ。


そんなキレイな街並みと、どこからでも挨拶をしてくれるメキシコ人たちにお世話になりながら歩いていると、あっという間に「ミイラ博物館」に到着します。
なぜメキシコにミイラ博物館が?
ミイラ、と聞くとエジプトをイメージする人が多いと思います。
まえてぃーも教師の頃、エジプトのミイラについて何度も生徒に教えました。その時に、ふと気になって「ミイラの作り方」を調べたことがあります。
まず、エジプトのミイラというのは、「死者の死後も魂が続くように」という宗教的概念のもと生み出された埋葬方法です。出来る限り今の状態のまま保存したいので、遺体が腐ることを防がなければなりません。腐りを防ぐ、つまり腐りの元となる臓器を取り出し乾燥させる必要がありました。ので、脳・臓器・血液などを取り出し遺体を乾燥させる。そして、形が崩れないように体内に詰め物をしたり、防腐剤となる薬剤をかけたりして完成させたようです。
つまり、ミイラづくりのキーワードとなるのはズバリ"乾燥"!!
そして、このメキシコのグアナファトという街はなかなかの高地にあり、とっても乾燥地帯なんです。まえてぃーもリップクリームとニベアクリームが手放せないほど顔が、身体が、パリッパリになっていました。
そんなグアナファトでの一般的な埋葬方法は「土葬」でした。
土葬とは、遺体をそのまま土の中に埋めること。土葬であることと、乾燥地帯であることにより、自然と土の中に埋葬された遺体はわざわざ乾燥させる必要もなくミイラ化するようになっていたんです!