メキシコと言えば、辛い料理で知られていますね。メキシコでは、非常に多くの種類の唐辛子を食べますが、唐辛子は料理に使うだけではありません。メキシコ人は、野菜や果物を長細く切って、上から唐辛子をかけてスナックのように食べるのも大好きです。また、唐辛子はスイーツやキャンディーにも使用されています。
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タマリンド・エンチラド(Tamarindo Enchilado)

タマリンド・エンチラドは、タマリンドの実を甘くしてチリを混ぜて作られたペースト状のスイーツです。トウモロコシの葉に包まれたタマリンドや、プラスチックのパッケージに包まれたものなど、種類が豊富です。エンチラドと言い、唐辛子がたっぷりと混ざったスイーツでは、タマリンドの他にもマンゴやクランベリーがよく使われます。ドライフルーツの甘さと、唐辛子の辛さが見事にマッチしています。
実際、唐辛子が混ざっていると言っても、フルーツの甘みがあるため、それほど辛くはありません。甘さと辛さのコンビネーションが、これほど美味しくて病みつきになるのは、食べた人でないとわからないかもしれません。

オジィタ・プルパ・デ・タマリンド(Ollita pulpa de tamarindo)

こちらも、タマリンドの実が唐辛子と合わさった唐辛子スイーツですが、他の唐辛子スイーツとの違いは、小さくてかわいい容器に入っている点です。とてもメキシコらしいデザインで飾られた容器は、中に入っている唐辛子入りのタマリンドペーストを食べ終わったら、キッチンなどに飾ってもとても可愛いです。また、小さい小物を入れてもいいでしょう。
メキシコでは、このスイーツはよく見るスイーツで、マーケットやスーパーで売っています。値段は、たったの25ペソ(日本円で約150円)ですので、お財布にも嬉しく、お土産にも喜ばれます。容器に入ったこちらのタマリンドは、普通のタマリンドスイーツよりも、甘さが少なくタマリンドの酸味が出ています。サッパリ系のスイーツが好きな方に向いているスイーツです。
ゴミタ・デ・タマリンド・コン・チレ(Gomita de Tamarindo con Chile)

ゴミタはスペイン語でグミのことを言います。こちらの唐辛子スイーツは、タマリンド味のグミに唐辛子が混ざったスイーツです。このように、タマリンドやマンゴに唐辛子を加えたスイーツは、メキシコの定番唐辛子スイーツと言えます。実をそのままペースト状にしたり、ドライフルーツにしたりと、フルーツの良さを活かして作っているところが嬉しいですね。シンプルなスイーツですがヘルシーで、何となくメキシコらしさが伝わってきます。唐辛子スイーツは、ペースト、ドライフルーツ、グミだけでなく、キャンディもあります。キャンデイはタマリンドやマンゴだけでなく、スイカ味もとても人気です。
ペロン・ペロ・リコ(Pelon polo Rico)

ペロン・ペロ・リコはメキシコでは、とても人気で有名なスイーツ(お菓子)です。小さい子供から大人まで、皆が大好きな唐辛子スイーツの1つと言えます。このスイーツも同じように、タマリンドやマンゴを唐辛子と混ぜたペースト状のスイーツです。しかし、容器が頭の形になっていて、上部をギュと押すと、ペーストが出てきて髪の毛のように見えるのが面白い点です。
こちらは甘めに作られているため、少しの辛さは感じるものの、辛い食べ物が苦手な人でも美味しく食べられます。タマリンド味とマンゴ味がありますが、おすすめはタマリンド味です。メキシコでは、子供は3歳くらいから少しずつ唐辛子の入った料理を食べていきます。3歳や4歳くらいの子供でも、ペロン・ペロ・リコは大好きという子供が沢山いるほど、愛されているスイーツです。
【文・写真 Yu Larraz/提供元・たびこふれ】
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