目次
今も残る雨乞いの踊り人達「ボラドーレス」
遺跡好き必見!「ハラパ人類学歴史博物館」
今も残る雨乞いの踊り人達「ボラドーレス」

日本語に訳すと、飛ぶ人という意味の"ボラドーレス"。
メキシコシティから近いティオティワカン遺跡や、観光客がたくさん来るカンクンエリアでも見ることができますが、ボラドーレスの本場はここ!
元々は雨乞いの意味で行われたダンスだったということを、ボラドーレスの方々から聞くことができました。

エル・タヒン遺跡の近くの町パパントラでは、教会の広場で毎日ボラドーレスのダンスを見ることができます。
ひっくり返って数十mの棒からロープ一本だけで降りてくる姿を見つめるのは、なかなか不思議な気分です。

高い鉄棒に一人ずつ登っていきます。昔は木に登っていたようです。
遺跡好き必見!「ハラパ人類学歴史博物館」

ハラパ人類学歴史博物館にはとても美しい歴史的なコレクションがたくさん残っています。
巨大な頭の石像を残したオルメカ文明や、トトナカ文明のコレクションが大変美しく展示されています。
エル・タヒン遺跡についてのコーナーもあり、遺跡に行った後でこのハラパ人類学歴史博物館に足を運ぶのは、歴史好きの私としては完璧な旅のコースでした。

これはハラパ人類学歴史博物館のコレクションのひとつです。
オルメカの出土品の中でも、最も重要な美術品の1つが、この"El Señor de Las Limas"。紀元前900年から400年の間に作られたと考えられています。

あぐらをかいて座っている男性が、子供を抱きかかえているシーンが描かれています。
そしてこの抱えられている子供の口の形をご覧ください!オルメカの特徴である大きなアヒル口!ではなく、ジャガーの口だそうです。ジャガーはメソアメリカ文化の中では神聖で強いシンボルとして、様々な遺跡やレリーフで登場する動物です。
こんな可愛い顔で描かれていますが、生贄に捧げられようとしていて既に亡くなっているとも、寝ている子供の姿が描かれているとも考えられています。
体には、オルメカの神様のシンボルが刻まれています。より詳しく知りたい方は、とてもいい動画を見つけたのでこちらをご覧ください。