寒さが落ち着き、春の暖かさが増してくると気になるのがクロダイの乗っ込みです。季節が進むにつれて太平洋側から乗っ込みが本格化し、5月から6月にかけて日本海側や東北地方も順次開幕します。今回は、クロダイフカセ釣りの釣果アップの3つのコツを解説します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
クロダイの乗っ込み開幕
寒さが落ち着き、春の暖かさが増してくると気になるのがクロダイの乗っ込みです。
早い場所では2月下旬ごろから抱卵個体が姿をあらわしており、これから季節が進むにつれて太平洋側の乗っ込みが本格化し、5月から6月にかけて日本海側や東北地方も順次開幕してきます。
乗っ込みはクロダイ狙いの一大イベントで、深場で冬を越したクロダイが産卵のために浅場へやってきます。乗っ込みのクロダイは型が揃った群れで泳いでいる場合が多く、普段は沖合にいる個体も浅場に回遊するため、綺麗で傷の少ない魚が多いのも特徴です。
![乗っ込みシーズンクロダイフカセ釣り攻略 【3つの釣果アップのコツ】を解説](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2023/03/00e6382d1f04d29443733f0c1080a1c9.jpg)
乗っ込み期の釣り
乗っ込みシーズンは、初心者でも比較的釣果を上げやすい時期です。付近に群れがいれば、初心者でも複数釣果が望めます。産卵に備えて食欲旺盛な魚も多く、ほかの魚と競うようにエサを食いはじめたらこちらのものです。
![乗っ込みシーズンクロダイフカセ釣り攻略 【3つの釣果アップのコツ】を解説](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2023/03/b48a15ec1a5b84607e48dd458566fd55.jpg)
ムラがある
一方、運悪く魚の居ないタイミングに当たってしまうと、ひたすらアタリが遠い状況が続くことも。
乗っ込みシーズンは、日によって状況の差が激しく翻弄されやすい時期でもあります。面白いほど爆釣した翌日は、まったく魚の反応がなくなってしまうなどは日常の風景です。日ムラの大きさだけでなく、その日のなかでも釣れるタイミングに偏りがあることは、乗っ込み特有の難しさといえるでしょう。
乗っ込みシーズンのクロダイフカセ釣りで、さらなる釣果アップを狙うには時期に合わせたコツが重要になります。
釣り方はもちろんのこと、クロダイの乗っ込みシーズン特有の行動を把握しておくのも大切です。群れでやってくる魚の足止めと、群れを散らさない釣りは釣果アップへの鍵になります。
釣果アップの3つのコツ
クロダイフカセ釣りの釣果アップの3つのコツを解説します。
1.コマセは足止め効果を重視
クロダイフカセ釣りにおいて、釣果の要になるのがコマセです。
乗っ込みシーズンは、ポイントにやってきたクロダイの群れを散らさないように、意識をしてコマセを作ります。押し麦、コーンといった粒状の素材を、多めに配合しておくと足止め効果が高まるのでオススメです。クロダイが、海底に散らばった押し麦やコーンを夢中に拾うことで、その群れがどこかへ泳ぎ去ってしまうまでの時間を延ばします。
![乗っ込みシーズンクロダイフカセ釣り攻略 【3つの釣果アップのコツ】を解説](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2023/03/f2589e7b8ae449766a33fe588c065bcd.jpg)
2.中層に浮かせて競争させる
乗っ込みシーズンのクロダイは、群れているクロダイと競い合うようにしてエサを食うことがあります。
そして、仲間にエサを取られまいとコマセに釣られて中層まで浮いてくる場合もあります。このような状況下では、アタリが連発するケースがほとんどです。
アタリが続くようであれば、コマセの量を少し減らすことで、つけエサを取り合う状況を作り、そのつけエサに反応すれば勢いよく食ってくれます。
狙うタナも底だけでなく、1~2mほど上まで探るようにすると浮いているクロダイを逃しにくいです。
![乗っ込みシーズンクロダイフカセ釣り攻略 【3つの釣果アップのコツ】を解説](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2023/03/7a8fa1beb3a42e95c3f8adb2c099869a.jpg)
3.食わせる場所を分離させる
やや高度なテクニックにはなりますが、魚を寄せるエリアと、食わせて掛けるエリアを分離させると非常に効果的です。群れの近くでヒットさせてしまうと、周囲の魚が驚いてクロダイの群れが散ってしまう恐れがあります。
そこで、本命のポイントにコマセは撒きつつ、沖などの離れた場所に少量のコマセと仕掛けを投入して、そこで食わせるようにします。魚が寄っている場所から少しでも引き離してヒットさせるのが理想的です。
![乗っ込みシーズンクロダイフカセ釣り攻略 【3つの釣果アップのコツ】を解説](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2023/03/5a4db28cbc203947a9b248d12f9bee92.jpg)
あまり神経質になる必要はありませんが、寄せる場所と食わせる場所を分離できると釣果の伸びが変わるので、頭の片隅に入れておくとよいでしょう。
![乗っ込みシーズンクロダイフカセ釣り攻略 【3つの釣果アップのコツ】を解説](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2023/03/13c12349a55611430863df2ad82ee8f8.jpg)
![](http://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2021/05/wpecP4020534.jpg)
![](http://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2021/02/02216WEB01_top.jpg)
![](http://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2021/01/wpec4v2tkh.jpg)
<杉本隼一/TSURINEWSライター>
The post 乗っ込みシーズンクロダイフカセ釣り攻略 【3つの釣果アップのコツ】を解説 first appeared on TSURINEWS.