ツイッターのイーロン・マスク氏が、かねてうわさがあったリプライの優先順位についてツイートした。1番優先されるのは、あなたがフォローしているアカウント、2番目は認証済みアカウント、3番目は未確認のアカウントとしている。認証済みアカウントは、botや荒らしによる不正が難しくなるとしているが、少額の課金で「Twitter Blue」になれるので、今後の動向が注目される。
ツイッターがリプライ表示順を差別化 課金Twitter Blueユーザーは上位に表示される仕組みに
ユーザーの差別化をはかることは、企業の利益にとって大切なことだが、公平性が大事なSNSで疑問の声もあがっている
SNSといったらツイッターをのぞくといった人も多いだろう。イーロン・マスク氏が買収してから、その公平性など指摘されているが、氏はかねてうわさがあったリプライの優先順位についてツイートした。今後数週間でリプライを表示する順位において、認証済みアカウントを優先すると発表した。
1番優先されるのは、あなたがフォローしているアカウント、2番目は認証済みアカウント、3番目は未確認のアカウントとしている。従来のツイートにつけられたリプライ表示は、ツイッターのランク付けアルゴリズムで決定されていた。ツイッターは、行動や通報などによりユーザーやツイートを格付け、ランク付けしている。しかし、今回の変更によって上記の優先順のユーザーの順で表示されることになる。
「認証済みアカウント」をお金で手に入れられることのぜひ
「認証済みアカウント」と言っても、従来の政治家やセレブに割り当てられていたものと、有料サービスの「Twitter Blue」に加入することで、その地位を確保するパターンと2通りある。「Twitter Blue」は、月額8ドルほど支払えば利用することができる。これは、コストをかけられる企業などの宣伝アカウントや、不正な世論操作が目的といったアカウントであれば、月額8ドルで利益に直結できるとあらば安いものだし、非常に使い勝手のいいサービスということになるだろう。認証された証である青いチェックマークが確認できれば、信頼できるアカウントという単純なものではなくなることが懸念されている。
今回の変更をうまく活用して、自分の主張をより多くの人に見てもらいたい! といった人や宣伝やビジネス目的の人は、より効率的に自己顕示ができる仕組みとなったわけだ。だがその反面、広告半減やツイート編集、長文投稿を楽しみたいだけだったという人や、不特定多数の多くの人に見てもらいたいわけではないといった人には、満足感のある変更ではない。どのような場面でも多様性がキーになってきている今、サービスの内容にも多様性の必要がありそうで、今後は認証マークや優先表示がないプランというのも需要が出てきそうだ。
theシリコンバレーの経営者という、トライ&エラーを続けるマスク氏なので、今後も世間の動きを敏感に読み取り、もしくは先を読み、さまざまなサービスを仕掛けてくれることだろう。
引用元:Elon Musk(@elonmusk)氏
※サムネイル画像(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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