動物園の人気者のカバ。
大きな体を水の中に沈め、ゆっくりしていて温厚そうなイメージが強いですが、【カバ肉食説】という噂があるのをご存知でしょうか?
なぜ草食動物のはずなのにそんな噂があるのでしょうか。
もしかして本当は肉食だったのか!?今回はそんなカバの噂の真相について解き明かし解説します!

カバは肉食?草食?

カバが肉食?草食動物のはずのカバにささやかれる噂の真相
(画像=『FUNDO』より 引用)

カバはもちろん草食です

偶蹄目カバ科カバ属の大型の哺乳類であるカバは、アフリカ大陸のサハラ大陸以南の湖・河川・沼などの水辺近くに生息しています。
主に自生しているイネ科植物や水草を食べている草食性です。
動物園などの飼育下では乾燥した草、青草などの草の他に、オカラやサツマイモ、それに人参にリンゴ、キャベツといった野菜なども与えられているそうです。
また、夏の動物園ではスイカを食べている姿も見られます。
スイカを丸ごとかみ砕いてた食べる姿というのもカバならでは!
豪快にスイカを丸ごと食べている動画が公開されているので、ぜひご覧ください。
動画はこちら

噂とは違い、やはりカバは草食動物という認識で差し支えないみたいです。
しかし火のない所に煙は立たない、噂のもとになるカバの事実がありました!!

天候などの影響で餌がなくなった場合

草食動物のカバですが、干ばつ等の影響で餌となる植物が不足してしまった場合、なんとカバは肉食することもあるそうです!
過去にインパラという鹿に似た牛の仲間や、オオカモシカなど草食動物を食べる姿が目撃されたことも。
カバには本来、肉を分解できる機能はありませんが、深刻な干ばつの影響を受けて栄養失調や病気になった場合は動物の肉を食べることで栄養を補充することがあるのだとか。
これは他の草食動物でもあるらしいので、決してカバだけが行う行動ではありません。
逆に、非常時とも慣れば肉食動物が草を食べるなんて事もあるそうです。

カバ肉食説はその獰猛さから出てきた?

カバが肉食?草食動物のはずのカバにささやかれる噂の真相
(画像=『FUNDO』より 引用)

ではなぜカバだけ強調され、肉食動物のような噂が立っているのでしょうか?
それはカバの性格にあると思われます。

縄張り意識の強いカバ

温厚なイメージのあるカバですが、実は生息地のアフリカでは獰猛な動物として知られています。
カバは縄張り意識が非常に強く、自分の縄張りに入ってきたものは、同じカバであろうが他の動物であろうが襲い掛かり追い払おうとします。
人間も例外ではなく、うっかりカバの縄張りに入ってしまったら・・・。
あの巨体で気性の荒いカバに襲われたら生身の人間が対抗できるはずもありません。
現地では毎年500人、多い年では2,900人もの人がカバの犠牲になっているといわれています。

共食いをするカバの映像も撮影されている

さらにカバの衝撃的な姿も目撃されています。
それは2014年に南アフリカのクルーガー国立公園で、水につかったカバの死骸を別のカバが食していたというのです。
カバのことを知らずにこれらだけを聞くと、この巨大生物は獰猛な肉食動物だという噂がささやかれるのも納得ですね。

カバは肉食という噂の真相

カバは確かに草食動物で、肉食ではありませんでした。
ただし、環境下によっては肉食をせざるを得ない時もあるようです。

また、温和そうな見た目とは裏腹に、肉食動物と勘違いされるほど獰猛な性格をカバは有していました。
人間同様、見た目だけで判断してはいけませんね!

提供元・FUNDO

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