思えば2022年もいろいろとタフな1年だった。物価高に加えて景気悪化も身に染みるところだが、冬のボーナスが出てひと息ついているという人も多いのではなかろうか。今回はそんなボーナスで手に入れられそうな現実的な線として、予算10万円台までで年末年始に狙いたいご褒美ウオッチをピックアップしてみた。
この価格帯は機械式時計のエントリーラインも多く、素材や仕上げもそれなりに高級感があるモデルが目立つ。それだけに各ブランドが凌ぎを削る激戦区でもある。そんななかで、機能やデザインに魅力的なポイントがあり、長く使えそうなモデルを編集部がチョイスしてみた。

【編集部おすすめモデル01】
Maker’s Watch Knot(メーカーズ ウォッチ ノット)/AT-38 オートマティック 漆コレクション

【予算10万円台まで】編集部がおすすめする、年末年始に狙いたいご褒美ウオッチ4選
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

■Ref.AT-38SVJPRD。SS(38mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.MIYOTA9015)。7万1500円(ベルト別売:SFC-18BK。1万6500円)

時計本体やストラップ、バックルなど自分好みに着け換えて時計をカスタマイズできる楽しみを広めたノットは、日本の伝統工芸やものづくりにこだわっているブランドとしても知られている。今回は日本が誇る伝統産業である“漆”が需要減で苦境に陥っていることを憂慮し、漆本来の価値を再認識してもらうために会津若松伝統工芸士の大竹信一氏とコラボ。ダイアルに漆を用いたモデルをリリースした。
塗膜が堅く化学塗料よりも強靭で優れた性質をもつうえに、光沢が美しい艶やかな色味をもつ漆は、塗り・乾燥・研ぎの工程を何度も繰り返すことによって生まれる。今回は時計のダイアルにその技法を用いて深い色味を再現しただけでなく、金塊から削りだした金粉をまぶすことで繊細な美しさを表現している。熟練の職人でないと生み出せない色味は、使っていくほどに愛着が湧いていくだろう。限定コレクションゆえ、6時側カン股にシリアルナンバーをレーザー刻印している点もプレミアム感が高い。
ベースとなっているのは、国内でも限られた職人しか手掛けることができないザラツ研磨を駆使した機械式3針時計“AT-38”で、こちらもメイドインジャパンの底力を感じさせる力作なのでチェックしてみてほしい。

【商品に関する問い合わせ先】Maker’s Watch Knot TEL.0800-555-7010

【編集部おすすめモデル02】
バルチック/アクアスカフ ブロンズ

【予算10万円台まで】編集部がおすすめする、年末年始に狙いたいご褒美ウオッチ4選
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

■Ref.BL-AquaBronzeBlue。ブロンズ(39mm径)。200m防水。自動巻き(Cal.MIYOTA9039)。10万7800円

バルチックはアンティークウオッチコレクターを父にもつエティエンヌ・マレク氏が、2017年の4月にクラウドファンディングで資金を集めて始動したフランスの新鋭時計ブランドだ。プロジェクト開始直後から1300本を売り上げ、翌月発売した200本の限定モデルも45分で完売させたというから人気のほどがうかがえる。
そのデザインはマレク氏の父が残したアンティークコレクションからインスピレーションを得ており、1950~60年代のシンプルながら気品あるデザインを踏襲している。アクアスカフはブランド初の“ツールウオッチ”として発表されたモデルで、200m防水の本格仕様ダイバーズ。サンレイダイアルに縁なしのインデックスを合わせた文字盤は、アンティークの雰囲気を強く漂わせている。ケースにはブロンズを使うことでユニークなトーンを生み出している点も特徴的だ。ちょっと人とは違う雰囲気のダイバーズが欲しいという人には強くオススメできる。

【商品に関する問い合わせ先】H°M’S” WatchStore 表参道 TEL.03-6438-9321