今月13日よりマスクの着用が個人の判断に委ねられることになったが、道ゆく人々を見る限り、外して歩いている人はまだまだ少数派。大半がマスクを着けており、コロナ禍がいかにわれわれの生活を変容させたのかが伺える。 ところで、この間に美容整形業界が大幅に利益を上げたという。その理由として、人に会う機会が減ったこと、感染対策を口実に日常的にマスクを着用することで、人目を気にせず、こっそりと整形を済ませることができることなどが挙げられる。

2021年、アメリカでは、腹壁形成術、豊胸術、脂肪吸引術などを一度に行う「マミー大変身」手術が話題に。以前は整形といえば、身体の一部のみを作り変えるものだったが、現在は変身願望を叶えるべく複数の施術を希望する患者が多いそうだ。

※ こちらの記事は2021年11月1日の記事を再掲しています。

新型コロナウイルスの流行により倒産した企業、大きな打撃を受けた業界は数知れない。しかしその一方、通常より利益を上げている業界も実は多い。その筆頭はもちろん製薬・衛生業界であるが、その他にもIT、物流関係も売り上げを大きく伸ばした。

さてビジネスが絶好調で、人手が足りないくらいだといわれる業界がもう一つある。それは、美容整形業界だ――。

20歳若返る全身美容整形手術

コロナでロックダウンや在宅勤務が続くなか、世界各地で美容整形手術が増えている。その理由は在宅勤務やロックダウンにより、仕事・プライベートともに、人に会う機会が減ったことと、そして術後に落ち着くまではマスクで顔を隠せることだろう。

世界のなかで、美容整形を行う施術数が最も多いのは断然アメリカだ(ブラジル、中国、日本、韓国がこれにつづく)。

その米国の著名形成外科医であるニコラス・ハウランド医師は、「マミー(お母ちゃん)大変身」と呼ぶやりかたで、「一晩で女性の外見を20年若くすることができる」と豪語している。ハウランド医師は今までに360回の脂肪吸引、腹壁形成術、豊胸術、および脂肪移植を行ったという。

ハウランド医師は、コロナ・パンデミックが発生して以来、美容形成手術の需要は、大きく高まっていると述べた。

女性を一晩で20歳若返らせる人気の整形外科医! ママが別人に
(画像=米国の著名形成外科医ニコラス・ハウランド医師(39歳)画像は「Daily Star」より引用、『TOCANA』より 引用)

米ユタ州ソルトレイクシティで美容形成外科医として、14年間のキャリアを持つニコラス・ハウランド医師は、最近の患者の志向として、「外見をより根本から変えるために、1つではなく複数の施術を求める」と言う。以前は、脂肪吸引や豊胸術を別々に受ける患者が多かったが、今はクリニックに来た時と帰る時には、別人のように変身したいと考える患者が多いと説明する。

そして、手術の費用の面からも複数の手術を1回で済ませることによって、費用は約100万円程度安くなり、回復期間も早くなり、両面から患者に利益をもたらすとハウランド医師は語る。

女性を一晩で20歳若返らせる人気の整形外科医! ママが別人に
(画像=手術には約7時間かかり、多くの場合、腹壁形成、豊胸、脂肪吸引が含まれる画像は「Daily Star」より引用、『TOCANA』より 引用)

以前ハウランド医師は、人々が美容形成手術を思い留まる主な要因は費用だと思っていたが、そうではなかったことがわかったと話す。

「人々にとって時間がより重要な要素のようです。そして今では、多くの人々が自宅で仕事をすることで、より多くの時間を持てるようになり、誰もが整形手術を望んでいるようです」(ハウランド医師)

その費用だが、「頭からつま先まで」の全身整形費用は、患者によって異なるが、平均して約230万円だと、ハウランド医師は説明している。ハウランド医師の行う「変身手術」は多くの場合、腹壁形成術、豊胸術、脂肪吸引術で、手術には約7時間かかるが、患者はその日に帰宅できるという。

そして手術の回復期間が終わると、多くの人が「自分は完全に変化した」と話しているという。多くの患者が手術後、自分の身体は20年若返ったように感じいているというのだ。

女性を一晩で20歳若返らせる人気の整形外科医! ママが別人に
(画像=画像は「Daily Star」より引用、『TOCANA』より 引用)

「美容整形は人生を変える」

「マミー(お母ちゃん)の変身」という言葉は、排他的で好きではないが、妊娠後に多くの女性の身体に起こる変化をよく説明していると思う、と医師は話す。そして、患者が手術を受けた後に起きることは、単なる肉体的変化ではなく、精神的変化であり、そして人生さえも変えるものだ、と医師は熱弁をふるう。

実際、患者のなかには、人生に対して前向きになったという者も多く、体重を23キロも落とし完全に別人となった患者もいるのだ。

ハウランド医師は、かつての患者は巨大な唇や胸のように、特定の部位を「極端に」変えたがったが、現在の志向は極端な変化ではなく、より自然に見える施術を好むことを明らかにした。最近、米国で人気が急上昇している手術はバストの引き上げ、腹部の引き締め、ヒップの引き上げ、下半身の引き締め、上腕のたるみ取りである。

今回のコロナのロックダウン中、ハウランド医師だけでなく世界中の美容整形クリニックは予約をさばききれない状態であったという。

しかしところ違えばで、欧米の美容整形は豊胸や、キム・カーダシアンの豊かなお尻にあこがれてブラジリアン豊尻手術等、身体に関係するものが多い。一方、アジアもコロナ禍中、美容整形の数は大きく増えたが、多くは顔に関するものだという。美容整形でも欧米とアジアでは女性の魅力の基準が違っていることがわかり興味深い。

参考:「Daily Star」「BBC」ほか

文=三橋ココ

提供元・TOCANA

【関連記事】
初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
航空機から撮影された「UFO動画」が公開される! “フェニックスの光”に似た奇妙な4つの発光体
有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
ネッシーは巨大ウナギではない! 統計的調査結果から数学者が正体を予測
積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?