【回答】フィットネス総合研究所上席研究員 八角卓克 監修:岡田隆(日本体育大学体育学部教授)

筋トレをすると、その過酷な環境に対応しようとして、筋肉を肥大する方向になります。

筋肉はタンパク質からできており、筋肥大は筋タンパクの合成によって生じていきます。筋タンパクは、1日のうちいつ何時も合成と分解を繰り返していて、合成と分解の量がつり合っていると筋肉量が変わりません。しかし、筋トレなどによって合成が分解を上回っているときに、筋肥大が起こります。

筋トレで筋が収縮すると、そのストレスの影響によって、mTOR(エムトール)というセンサーが活性化します。すると、タンパク質の合成が促進されて、筋肉の1本1本の線維が肥大し、筋肥大が起こるのです。ですから、まずは筋タンパクの合成が分解を上回るようにして、筋トレなどによってどんどん強くしていくことが必要です。センサーであるエムトールは、アミノ酸を摂取することでも活性化します。

では、タンパク質はどう合成するのでしょうか。合成のためには設計図が必要になります。それが、遺伝子であるDNAです。DNAを転写し、アミノ酸を連結してタンパク質を作り出していきます。遺伝子を作るとき、細胞内外の環境の変化を察知するので、大きな環境の変化としての刺激になる筋トレは、タンパク質合成のスイッチになります。筋トレをすると、その過酷な環境に対応しようとして、筋肉を肥大する方向になるのです。運動やトレーニングは、骨格筋の遺伝子発現のスイッチ的な役割になっています。

八角卓克(はっかく・たかよし) 1991年11月15日生まれ、千葉県出身。日本体育大学大学院体育科学研究科博士前期課程健康科学・スポーツ医科学系修了(体育科学)、柔道整復師、健康運動指導士、JSPO-AT、NSCA-CSCSなど数々の資格を有する。株式会社LIFEBUILDINGフィットネス総合研究所上席研究員、日本健康医療専門学校などで講師を務める。

岡田 隆(おかだ・たかし) 1980年1月6日生まれ、愛知県出身。日本体育大学体育学部教授。日本体育大学体育学部卒業、日本体育大学大学院体育科学研究科修了(体育科学修士)、東京大学大学院総合文化研究科単位取得満期退学。ボディビルダーとして活動しつつトレーニングを指導。自身がプロデュースするジム「STUDIO BAZOOKA」、ボディケアスタジオ「ACTIVE RESET」を運営。

取材:飯塚さき

提供元・FITNESS LOVE

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