スポーツ産業が世界で大きく発展している昨今。SportsTechはスポーツのビジネスモデルの変革にも大きな影響を与えるといいます。

そんな中、AOSデータ株式会社(以下、AOS データ)は、選手やチームのデータの保存管理やデータのリスク管理までデータを総合的にマネジメントし、AIによるデータ分析や活用につなげることができる、アスリートのパフォーマンス向上のためのデータマネジメント製品「スポーツデータプラットフォーム AOS IDX」のInside実装サービスを開始しました。

高まるSportsTechのニーズ

スポーツ産業は、世界的に成長しており、世界の市場規模は2021年には約6,000億ドルの規模に達し、国内での年平均成長率も40%を超えます。

特に、COVID-19パンデミックにおいて、データ分析やAIなどの技術の進化によりアスリートのパフォーマンス向上、eスポーツの発展、スポーツイベントの配信などの分野が急速に発展しており、今後ますます拡大が期待されています。

一方、SportsTechとは、Sports(スポーツ)とTechnology(技術)を組み合わせた言葉で、このような社会的なニーズに応えるために生まれた新しい分野。スポーツにおいてテクノロジーを活用してスポーツに関わる人々により豊かな体験や成果を提供することを目的としています。

具体的には、スポーツデータの収集・分析、VR/AR、ウェアラブルデバイス、クラウドテクノロジー、AI/機械学習、ロボット技術、ブロックチェーンなどの技術を活用して、スポーツの観戦体験の向上や選手のパフォーマンス向上、負傷の予防、トレーニングの最適化、スポーツビジネスの効率化などの目的を追求するものです。

なお、SportsTechにおいて、一般的には「観る(Watch)」「する(Play)」「支える(Support)」の3つの分野に分類されます(下図)。

これらの分野で、テクノロジーの進化やデジタル化が進んでおり、よりスマートで効率的なスポーツ競技の観戦やトレーニング、運営が実現されるようになっています。

SportsTechおいてSDPが果たす役割

SportsTechでは、アスリートのパフォーマンス向上のために収集した大量のデータを一元管理し、統合的に分析するためのデータプラットフォームであるSDP(Sports Data Platform)が非常に重要です。

SDPは海外で急速に普及し、SportsTechの1つの分野であり、競技における様々なデータを収集し、そのデータを分析することで、競技における戦術やプレイヤーのパフォーマンスの向上、またはマーケティングなどに利用されます(下図)。

また、SDPは、SportsTechの3つの分野「観る(Watch)」「する(Play)」「支える(Support)」にて、大きな役割を果たしています。

競技における主要なデータ要素(スコア、時間、プレイヤー、プレーの種類、プレーの位置、ボールの位置など)を収集し、そのデータをリアルタイムで処理して、競技の結果を予測したり、競技の評価を行ったりすることができます。

また、そのデータをAI技術を用いて解析することで、競技における戦術やプレイヤーの能力を詳細に分析することも可能です。

SDPはスポーツ競技の分野だけでなく、スポーツビジネスの分野でも利用されています。例えば、スポーツマーケティングでは、スポーツ観戦者の嗜好や興味、行動などをデータとして収集し、それを分析して、スポーツビジネスの戦略立案や商品開発などに活用されています。

このようにSportsTechにおけるSDPは、スポーツ業界における競技力の向上や観戦体験の充実など新たな価値を提供し、スポーツ業界に携わる高齢者の生活の質を向上させるためにSportsTech分野のテクノロジーとして多大な効果を生み出しています。