大阪府泉大津市にて、泉州食材を堪能できる鮨屋「鮨 むら川」が4月6日(木)に開業。2025年大阪・関西万博に向け「食」を通して大阪・泉州を盛り上げる。
今回は、カウンターと個室を備え、ユニークなシステムで満足度の高いサービスを提供する同店を紹介しよう。
当日水揚げした食材をストップオーダー制・定額式で提供
同店は、地産地消の醍醐味として、地元の漁師が当日水揚げした最高の食材を直送で買い付ける。これにより、食材を一番美味しい状態で食べられ、無駄にしない。
また、鮨屋としては珍しい、ストップオーダー制を導入。食材を、さまざまな調理法で「手を変え品を変え」ワクワクしながら楽しんでほしいという思いの表れだ。価格は、気軽に、存分に高級店の味を楽しめる定額式で提供する。
店内には、旬のネタと職人との語らいを楽しめる8席のカウンター、接待や会食にも対応できる6席の個室を用意。地元住民はもちろん、関西国際空港を利用する国内外の旅行者もターゲットとしている。
開業の背景、多角的な要素を持つ「鮨 むら川」
きっかけは、村川学園が主導するプロジェクト「泉州美食EXPO」
同店オープンのきっかけは、村川学園が主導する泉州美食EXPO。大阪・関西万博までに、大阪泉州エリアを美食の街へリブランドするというプロジェクトだ。
そのサブタイトルにある「100のおもしろいを調理する」により、泉州エリアの食材を活用した取り組みを積み重ねてきた。そのなかで、同プロジェクトと連携する市町から、大阪調理製菓専門学校へさまざまな食材が持ち込まれたという。
そこで、同学園の村川秀夫理事長は、生産者たちの食材に対する誇りを世界中に発信する拠点を創出すべく、日本文化の象徴である鮨を提供する同店を開業した。
ちなみに、同学園の前身は昭和25年創業の和食店「うお健」であることから、原点回帰し、鮨で社会貢献するというコンセプトもあるようだ。
初代店主は卒業生、独立開業前の挑戦の場
同店の初代店主は、大阪調理製菓専門学校の卒業生の阪口氏。関西や名古屋の名店で修行をした同氏が、夢である地元での独立開業を前に、同店でさまざまなチャレンジをする。つまり同店は、独立開業支援の場としての役割も担うのだ。
料理人の来店歓迎、鮨や食材の研究所のように
同店では、料理人の来店も歓迎。完成された料理だけを提供するのではなく、泉州食材の多様さを表現するため、さまざまな調理方法で意外性を持って展開していく。いわば、鮨や食材の研究所のようなイメージだ。
こうしてみると、美味しい鮨を気軽に味わえるだけでなく、持続可能性を秘めた店であることがわかる。泉州エリアを訪れた際には、足を運んでみたい。
鮨 むら川
所在地:大阪府泉大津市東豊中町3-1-15 UOKEN ビル2階
開業:4月6日(木)
(Higuchi)